2025年7月6日、宮城県のスポーツランドSUGOでENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第4戦「SUGOスーパー耐久4時間レース」のGroup.1の決勝が行われ、ST-Xクラスに参戦した#777 D'station Vantage GT3が総合優勝した。

今回の菅生大会では、5日の土曜日と6日の日曜日の両日に、グループ別の予選と決勝が行われた。ST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-Q、ST-1の5クラスで構成されるGroup.1は、6日の日曜日にすべてのイベントが開催された。

GT3車両が争うST-Xクラスには、Mercedes-AMG GT3、LEXUS RC F GT3、Aston Martin Vantage GT3が1台ずつ参戦したものの、AudiやPorscheの姿はない。

一方、GT4が競うST-Zクラスは10台がエントリーし、Porscheは#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSが、Audiは#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4が名を連ねている。

ST-TCRには6台がエントリーし、Audiは#430 エヴァRT初号機 RS3 LMS、そしてフォルクスワーゲングループ傘下のCupraは#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRがレースに臨んでいる。

2台がエントリーしたST-1クラスでは、#47 D'station Porsche 992がトップを狙う。

決勝レースは12時38分にローリングスタートで戦いの火蓋が切られるが、ST-Zクラスで予選7番手の#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4は出走できないままこの日のレースを終えてしまう。一方、#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSは序盤は4位から5位を走行していたが、22周目に緊急ピットストップを行いポジションを落とし、さらにその際にピット作業違反があり、ドライブスルーペナルティが科されたことで、上位争いから離脱することに。

一方、ST-Zクラスの上位争いは、序盤は#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4が首位を快走するが、1回目のFCYが解除されたあとにスロー走行続き、#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2にトップを奪われてしまう。その後、#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2は2位の#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4に大幅なリードを築き、トップでチェッカードフラッグを受ける。2位は#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4、3位は#21 Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4がつけた。

ST-TCRでは、#98 WAIMARAMA Elantra N TCRのヒョンデがクラス優勝を果たす一方、#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSが3位でフィニッシュ。#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRは終盤にマシントラブルに襲われ、惜しくもリタイヤとなった。

ST-1クラスは、#2 シンティアム アップル KTMが50周でレースを終え、完走した#47 D'station Porsche 992がクラス優勝を果たした。

総合優勝を狙うST-Xクラスは、レース終盤には#23 TKRI松永建設AMG GT3と#777 D'station Vantage GT3による激しいトップ争いが繰り広げられたが、ゴール直前に#777 D'station Vantage GT3がトップに踊り出て、優勝を手に入れている。

次回第5戦は7月26日〜27日、大分県のオートポリスで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata)