2024年9月7日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE 第4戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催され、ST-ZクラスとST-TCRクラスでAudiが表彰台を獲得した。

#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4(写真右)と#430 エヴァRT初号機 RS3 LMS(写真中央)

今回、GT4マシーンで争うST-Xクラスには11台がエントリーし、ここには1台のAudi R8 LMS GT4と2台のPorsche 718 Cayman GT4 RSが含まれている。もてぎでのドライバーラインアップは次のとおり。

  • #19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RS……鈴木建自/末廣武士/猪爪杏奈/大島和也
  • #22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CS……北園将太/久保凛太郎/山野直也/岩澤優吾
  • #34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4……加納政樹/平安山良馬/安田裕信/大草りき

一方、TCR車両によるST-TCRには3台がエントリーし、うち一台がAudi RS 3 LMSである。

  • #430 エヴァRT初号機 RS3 LMS……藤原能成/霜野誠友/田ヶ原章蔵

このもてぎ戦では、今回レースが行われないST-2クラスを除く全クラスが予選と決勝を1日で行う。予選はST-X/ST-Z/ST-TCR/ST-1/ST-Q(一部)のグループ1と、ST-3/ST-4/ST-5/ST-Q(一部)のグループ2に分けられるが、決勝レースは2グループをあわせて行う。

予選ではAドライバーとBドライバーがそれぞれ別のセッションで走行し、その合算タイムでスターティンググリッドが決まる。

7日8時20分からはST-ZとST-TCRを含むグループ1の予選が始まり、ST-Zクラスでは#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z(田中優暉/平峰一貴/大木一輝)がクラストップに。これに、#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4は2番手、#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSは予選3番手、#19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSは4番手と続く。ST-TCRクラスでは、#97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/桝本隆介)がクラストップ、#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSがクラス3番手からのスタートなった。

#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Z

そして12時30分には、真夏の太陽が容赦なく照りつけるなかで、5時間耐久レースがスタート。ST-Zクラスは、2番手からスタートした#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4が、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zと#25 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(植松忠雄/松田次生/佐藤公哉/名取鉄平)とトップ争いを演じる展開に。中盤にはトップに踊り出る場面もあった#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4だったが、終盤には#25 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4の先行を許し2番手を走り続け、そのままフィニッシュ。これに#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zが続いた。

一方、#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSは5位で完走。#19 BRP★FUNDINNO PORSCHE 718 GT4 RSは69周を終えたところで2度目のピットストップを行った際、給油中に燃料が引火し、これがもとでレースをリタイアしている。

ST-TCRクラスの#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSは、レース前半にトラブルに見舞われる場面もあったが、その後、ライバルのCIVIC勢2台がトラブルで大きくポジションを落とすなどして中盤にトップを浮上すると、最後までポジションを守り、クラス優勝を果たしている。

総合では、ST-Xクラスの#81 DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/大八木信行/坂口夏月)が今季初勝利を収めている。

次戦の第5戦は、9月28日〜29日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される。

#34 TECHNO FIRST R8 LMS GT4

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata)