2024年7月16日、AUDI AGは新型「Audi A5」を発表。従来のAudi A4シリーズがAudi A5シリーズとして生まれ変わる。

写真左からAudi S5 Avant、Audi S5 Sedan、Audi A5 Sedan、Audi S5 Avant

Audiは新型Audi A5を皮切りにモデルシリーズの再編を開始する。偶数のモデルをEV、奇数のモデルを内燃機関車とする。これにともない、Audi A4 Sedan/AvantはAudi A5 Sedan/Avantに生まれ変わることになった。

新型Audi A5は、PPC(Premium Platform Combustion)アークテクチャーを用いた最初のモデルであり、ボディサイズは、Sedanが全長4829×全幅1860×全高1444mm、Avantが全長4829×全幅1860×全高1460mmとなった。ホイールベースは2900mmで共通である。これは従来に比べて全長は67mm、全幅は13mm、ホイールベースは68mmの拡大で、ミディアムサイズからアッパーミディアムサイズへと移行が図られた。

Audi A5 Sedanは大型のテールゲートを備えており、従来のAudi A5 Sportbackが誇る高い機能性を受け継ぐこととなった。

新型Audi A5のフロントマスクは、3Dのハニカムデザインを採用するワイドなシングルフレームグリルによって特徴づけられる。シャープなデザインのヘッドライトには、パターンが選べるデジタルデイタイムランニングライトが搭載される。一方、リヤには第2世代のデジタルOLEDリヤライトが装着され、これまで以上に多彩な表現が可能となった。

コックピットは、Audi Q6 e-tronに初採用されたMMIパノラマディスプレイやMMIパッセンジャーディスプレイを搭載することでデザインを一新した。MMIパノラマディスプレイは、11.9インチのアウディバーチャルコックピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成され、ドライバーに向けて緩やかなカーブを描く。10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイは、アクティブプライバシーモードにより運転中のドライバーからは見えない工夫が施されている。

導入時には2.0 TFSI(150psまたは204ps)と2.0 TDI(204ps)が用意される。2.0 TDIにはマイルドハイブリッドシステムのMHEVプラスが組み合わされ、燃費向上に加えて、加速時にはモーターによるアシストを行う。アイドリングストップからのエンジン再始動がスムーズになり、また、アイドリングストップ中でもエアコンが効くのがうれしい進化だ。

2.0 TFSI、2.0 TDIにはともにFFと4WDのquattroを設定。いずれも7速Sトロニックが組み合わせされる。quattroはAWDクラッチ式を採用する。

Audi A5 Sedan/Avantと同時に、スポーツモデルのAudi S5 Sedan/Avantも登場。V6ターボの3.0 TFSIエンジンは367ps(270kW)の性能。このエンジンにもMHEVプラスが組み合わされる。7速Sトロニックを採用し、AWDクラッチ搭載のquattroはリヤスポーツディファレンシャルとあいまって、スポーティなハンドリングを実現する。

Audi A5およびAudi S5は、ドイツやヨーロッパ各国では2024年11月に発売予定で、7月から予約注文受付がスタートする。価格はThe Audi A5 Sedan TFSI(110kW)が45,200ユーロ(約780万円)から。

(Text by Satoshi Ubukata)