2024年6月2日、三重県の鈴鹿サーキットにおいて2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3「SUZUKA GT 3Hours RACE」が開催され、GT300クラスでは#777 D'station Vantage GT3がポール・トゥ・ウィンを果たした。
FIA GT3などが集うGT300クラスには27台がエントリーし、フォルクスワーゲングループ傘下のブランドとしては、2台のLAMBORGHINI HURACAN GT3が参戦している。マシンとドライバーの顔ぶれは次のとおり。
- #87 METALIVE S Lamborghini GT3……松浦孝亮/坂口夏月
- #88 LAMBORGHINI HURACAN GT3 EVO2……小暮卓史/元嶋佑弥
2名のドライバーの合算タイムによりスターティンググリッドが決まる予選では、GT300クラスは#777 D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がポールポジションを獲得。#87 METALIVE S Lamborghini GT3は18番手、#88 LAMBORGHINI HURACAN GT3 EVO2はQ1でタイムアタック中にスピンを喫し、Q2は不出走だったことからピットスタートとなる。
3時間レースとなる決勝は、途中2回の給油ストップが義務づけられる。その際にドライバー交替やタイヤ交換を行うかどうかはチームの戦略により異なってくる。
予選から速さを見せていた#777 D'station Vantage GT3は決勝でも終始リード。ピットストップのたびにタイヤを交換しながら、藤井選手→ファグ選手→藤井選手と乗り継ぎ、最終的には2位に38秒030の大差でポール・トゥ・ウィンを飾った。
その後方では、7番手からスタートした#31 apr LC500h GT(小高一斗/中村 仁/根本悠生)が1回目のピットストップでタイヤ無交換、ドライバー交替なしの作戦で中盤に2位をキープする。しかし、レース終盤には1回目のピットストップでタイヤ交換とドライバー交替を行い、2回目は給油のみで済ませた#2 muta Racing GR86 GT(堤 優威/平良 響)が#31をかわして2位に浮上し、そのまま逃げ切る結果に。3位は、今シーズンからマシンをAudi R8 LMSからFERRARI 296 GT3に変更した#6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)が獲得している。
LAMBORGHINI勢は、18番手からスタートした#87 METALIVE S Lamborghini GT3は途中、FCY時の減速が遅れたことによるドライビングスルーペナルティを受けたこともあり21位でフィニッシュ。最後尾からスタートした#88 LAMBORGHINI HURACAN GT3 EVO2は20位までポジションを上げて完走を遂げた。
順位 | No. | マシン名 | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | 777 | D'station Vantage GT3 | 藤井誠暢/クリスチャン・ファグ |
2 | 2 | muta Racing GR86 GT | 堤 優威/平良 響 |
3 | 6 | UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI | 片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン |
20 | 88 | LAMBORGHINI HURACAN GT3 EVO2 | 小暮卓史/元嶋佑弥 |
21 | 87 | METALIVE S Lamborghini GT3 | 松浦孝亮/坂口夏月 |
GT500クラスは、ポールポジションからスタートした#37 Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)がレースをリード。2度目のピットストップで3番グリッドからスタートした#14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)がトップに踊り出るが、ドライビングスルーペナルティにより後退。これにより#37 Deloitte TOM'S GR Supraがトップを奪い返し、そのままゴール。うれしいポール・トゥ・ウィンを飾った。
GT500クラス 決勝結果
順位 | No. | マシン名 | ドライバー |
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1 | 37 | Deloitte TOM'S GR Supra | 笹原右京/ジュリアーノ・アレジ |
2 | 14 | ENEOS X PRIME GR Supra | 大嶋和也/福住仁嶺 |
3 | 16 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 大津弘樹/佐藤 蓮 |
次回の第4戦は、8月4日、静岡県の富士スピードウェイで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, GTA)