アウディは1月11日、2023年に約190万台の車両を販売したと発表。電気自動車の販売台数は、2022年と比較して51%増加の17万8,000台を超えた。なお、2024年第1四半期の終わりにAudi Q6 e-tronが世界初公開される予定だ。

電気自動車の販売台数は、2022年と比較して51%増加の17万8,000台を超えた。なお、2024年第1四半期の終わりにAudi Q6 e-tronが世界初公開される予定だ。

AUDI AG最高経営責任者(CEO)ゲルノート デルナー氏は「アウディは、電動化の未来に明確に焦点を当てている力強いブランドです。アウディに対する高い需要は、新年に向けた堅実なスタートポイントとなります。同時に、私たちは、競争の激化および世界経済の不確実性により、2024年が挑戦の年になると認識しており、これらの課題に対応し、収益性に焦点を当てた明確な計画に従うことが、これまで以上に重要になります。私たちは、2024年と2025年に数多くのニューモデルを発表してポートフォリオを強化・活性化します。その焦点は、画期的な電気自動車に当てられています。また、完全に新しい世代の内燃エンジン搭載車とプラグインハイブリッド車を導入することにより、今後数年間にわたり確固たるポジショニングを確立します」と述べている。

ヨーロッパ、米国、中国における販売が好調

AUDI AGセールスおよびマーケティング担当取締役 ヒルデガルト ヴォートマン氏は「私たちは、2023年の販売台数を17%以上増加させました。この結果は、私たちの国際的なチームと世界中のディーラーパートナーの努力の賜物です。彼らのすばらしいパフォーマンスに感謝します。アウディは、引き続き電動化を加速する一方で、特に中核市場のヨーロッパ、米国、中国で力強い成長を遂げました。私たちは戦略を軌道に乗せ、より多くのお客様にその進化を実感していただけるよう努めています」と述べている。

アウディは2023年に17万8,000台以上の電気自動車を納車(+51%)した他、Audi Q4 e-tronのセールスが好調だった(+112%)。また、2023年は供給状況が改善したこともあり、Audi Q5(33万2,000台)、Audi A6(26万7,000台)、Audi A4(23万7,000台)が特に好調なセールスを記録。 また、Audi Sportも、前年比5%増の約4万8,000台が納車された。

またヨーロッパでは、約74万8,000台(+20%)の車両を販売。その中でも、Audi Q4 e-tron(+68%)を筆頭に、電気自動車が販売台数の伸びに貢献した(+30%)。 特に、アウディ本拠地であるドイツ市場でも前年比17%以上の増加となる25万2,000台以上の車両を販売。電気自動車の販売台数は約13%増加し、3万2,000台となった。

一方で、米国における昨年の販売台数は約22万9,000台(+22%)となり販売記録を更新。特に電気自動車の需要が高く、販売台数は前年比約55%増の2万5,000台となった。

さらに、中国および香港で、前年比13%以上の増加となる合計72万9,000台以上の車両を納車した他、それ以外の地域でも約19万台(+19%)の車両を販売。これらの市場のうち、アルゼンチン(+109%)、インド(+90%)、メキシコ(+32%)、オーストラリア(+29%)では大きな伸びを示した。

(Text Toru Matsumura)