2023年8月27日、三重県の鈴鹿サーキットにおいて、2023 AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUZUKA GT 450km RACE」の決勝レースが行われ、#6 DOBOT Audi R8 LMSは序盤にマシントラブルに見舞われ、無念のリタイアとなった。
GT300クラスに唯一Audi R8 LMSで参加するTeam LeMansは、片山義章選手、ロベルト・メリ・ムンタン選手、神 晴也選手のレギュラー3人が、450kmのロングディスタンスレースに挑んだ。
8月26日、灼熱の鈴鹿サーキットではノックアウト方式の予選が行われた。#6 DOBOT Audi R8 LMSは片山選手がQ1 B組を担当。「すべてがうまく決まった」というタイムアタックでは1分58秒982を叩き出し、B組トップでQ1突破を果たし、Audi R8 LMSの速さをライバルに見せつけることに。
続くQ2はロベルト選手が担当。タイムアタックの周に走路外走行となり、次の周に再度タイムアタックを行うが記録は1分59秒613と伸びず、それでも10番手からのスタートとなった。
GT300クラスのトップはQ2で1分57秒6087をマークした#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)。一方、GT500クラスのポールポジションは#16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹組)が獲得している。
翌27日も厳しい暑さに見舞われた鈴鹿サーキットでは、14時45分から決勝レースが行われた。450kmのロングランとなる今回のレースでは、2回の給油が義務づけられ、また、ひとりのドライバーの周回数が3分の2を超えてはならないというルールがある。そのため、どのタイミングでピットストップを行うかが勝負に大きな影響を及ぼすことになる。
#6 DOBOT Audi R8 LMSは片山選手がスタートを担当。オープニングラップで9位、5周目には8位にポジションを上げ、順調な滑り出しを見せていたが、10周目に左リヤタイヤが脱落するトラブルでコース脇にマシンを停め、そのままリタイアとなってしまう。予選で好調さを見せつけていただけに、非常に残念である。
レースは、ポールポジションからスタートした#61 SUBARU BRZ R&D SPORTが序盤をリードするが、中盤のFCYのタイミングで2回目のピットストップを行った#18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出 峻組)が首位に躍り出、そのまま逃げ切った。
一方、GT500クラスは、#16 ARTA MUGEN NSX-GTがポール・トゥ・ウィンを果たし、ホンダ陣営に今季初勝利をもたらした。
次の第6戦は、9月17日、宮城県のスポーツランドSUGOで決勝が行われる。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata, GTA)