2023年7月8日〜9日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されたENEOSスーパー耐久シリーズ Supported by BRIDGESTONE 第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」のST-Zクラスに、Audi R8 LMS GT4とPorsche 718 Cayman GT4が参戦し、#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMSはゴール目前でマシンがストップし、完走はならなかった。
GT4車両で戦われるST-Zクラスには9台がエントリー。うち、Audi R8 LMS GT4は、#21 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS(山脇大輔/神 晴也/ショーン・ウォーキンショー組)と#34 SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4(加納政樹/大草りき/安田裕信組)の2台、Porsche 718 Cayman GT4は#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RS(鈴木建自/末廣武士/福田幸平/谷川達也組)と#22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS(KIZUNA/千代勝正/山野直也/北園将太)の2台が参戦している。
スーパー耐久では、公式予選で記録したAドライバーとBドライバーの合算タイムでスターティンググリッドが決まる。8日午後に予選が行われ、ST-Zクラスでは、#52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4がポールポジションを獲得する一方、Audi/Porsche勢では、#34 SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4が4番手となり、これに、5番手の#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RS、7番手の#22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS、8番手の#21 ファンディーノ Audi R8 LMSが続いている。
翌9日の午後2時からは3時間の決勝レースがスタート。ST-Zクラスは、2番手からスタートした#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOが序盤にトップに踊り出ると、#34 SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4、#52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4、#26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4を抑えてレースをリードする展開に。
ところが、3時間レースが折り返した直後にトップを快走していた#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOがコースアウトし、そこでレースを終えてしまう。その後は、#52 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4がトップに立ってそのまま逃げ切り、今季開幕から3連勝を遂げている。2位には#26 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4、3位には#20 ナニワ電装TEAM IMPUL Zが入った。
#21 ファンディーノ Audi R8 LMSは、一時は8位を走行していたが、第2ドライバーのウォーキンショー選手から神選手へのドライバー交替をセーフティカー導入中に行うことでライバルとの差を詰め、さらに最終スティントを担当した神選手が猛烈な追い上げを見せて一時は5番手までポジションを上げる。ところが、ゴールまで残り数分というところで後ろから迫っていた#34 SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4に左リヤをヒットされ、これがもとで左リヤタイヤがバースト。“SUGOの魔物”に襲われた#21 ファンディーノ Audi R8 LMSは、最終コーナー先の上り勾配でマシンを停め、万事休す。そのままリタイヤとなった。
一方、#22 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSは4位、#19 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RSは5位、#34 SUN'S TECHNO Audi R8 LMS GT4は6位で完走した。
総合では、ST-Xクラスの#23 TKRI松永建設AMG GT3(DAISUKE/元嶋佑弥/中山友貴組)が優勝を果たしている。
次の第4戦は、7月29日〜30日に大分県のオートポリスで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata/Photos by Satoshi Ubukata, Hitotsuyama Racing)