アウディ ジャパン、quattroシステムを初搭載したPHEVモデル「Audi A8 60 TFSI e quattro」を発表

アウディ ジャパンは、6月26日、Audi A8のプラグインハイブリッドモデルである「Audi A8 60 TFSI e quattro / Audi A8 L 60 TFSI e quattro」を発表し、本日より全国のアウディe-tron店（111店舗※、現時点）を通じて発売した。

アウディ初のquattro四輪駆動システム搭載のプラグインハイブリッドモデル

今回発表のAudi A8 60 TFSI e quattro / Audi A8 L 60 TFSI e quattroは、Audi A3 Sportback e-tron 以来、8年ぶりのプラグインハイブリッドモデル（PHEV）であり、A8 PHEVとして2世代目にあたる。今回、アウディで初となる、quattro四輪駆動システムが搭載されたPHEVモデルとして、ノーマルホイールベースA8とロングホイールベースA8 Lの両モデルに設定される。

EV走行も可能。環境性能、経済性、ドライビングダイナミクスの高さの両立を強く訴求

Audi A8 60 TFSI e quattroは、V6 3.0リッターTFSIとモーターを組み合わせ、システム最大出力340kW、最大トルク700Nmを発揮。0-100km/h加速は4.9秒で、このクラス最高峰のA8 60 TFSIの4.4秒に迫る4秒台を達成。

PHEVモデルのAudi A8 60 TFSI e quattroには4つのドライビングモードがあり、EVモード（モーターのみで駆動）、ハイブリッドモード（モーターと内燃エンジン（ICE）の効率的な組み合わせ）ホールドモード（回生ブレーキで得た電力によりモーターを駆動し充電残量を維持）、チャージモード（積極的にエンジンを作動させ回生により充電残量を増加）を選択することが可能だ。

総容量17.9kWhのリチウムイオンバッテリーと、トランスミッションの手前に搭載する最大出力100kW(136ps)のモーター、アウディ伝統のセンターデフ式quattroシステムにより、EVモードで最大航続距離54km(WLTCモード)のquattro四輪駆動による走行も可能。

また、このモデルは、AC普通充電32A対応のオンボードチャージャーと標準装備の充電ケーブル（200V / 15A / 3kW (+100Vアダプタ)により充電を行い、アクセサリー（オプション）の8kW（＊）充電ケーブルを使用すれば、AC200Vで最大6.4kWの充電を行う。

eモビリティへのブリッジモデルとしての役割を担う

アウディ ジャパンは、Audi A8 60 TFSI e quattroの好む環境意識の高いユーザー層に対して「eモビリティへのブリッジモデル」として訴求することを想定。

具体的な施策として、これまで電気自動車の所有経験のないユーザーに対して、アウディの電気自動車e-tronモデルと共通の8kW充電ケーブルをアクセサリー（オプション）として設定。

また。ユーザーに対して8kW対応の充電設備工事を推奨することで、電気自動車e-tronと合わせた複数所有や将来的にe-tronへの乗り換えを促進させるという。

今回の発表に際し、成約記念品（2023年12月31日までの登録を条件）として、e-tronチャージングキットプラス（チャージャー(8kW＊)、チャージングケーブル、ウォールブラケットの3点セット）もしくは、チャージングキット(3kW)の充電設備工事代金をサポートすることを発表した。

※Audi A8 60 TFSI e quattroは、全国のアウディe-tron店111店舗とAudi栗東にて発売
＊アクセサリー（オプション）の8kW 充電ケーブルを使用して、Audi A8 60 TFSI e quattroを充電する場合、最大6.4kWでの充電を行う。また、最大充電能力はあくまで理論値で、充電器や車両の状況により最大値より低くなる場合もある。

（Text Toru Matsumura）