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「Audi S3 Sportback」の走りを、よりスポーティにグレードアップするために「Racingline Performance Parts」を装着。その効果は?

フォルクスワーゲン/アウディのポテンシャルを最大限まで引き出すさまざまなパーツを提供する「RacingLine」。今回は、手軽に楽しめるローダウンとパワーアップを紹介する。

Audi S3 Sportbackに装着するのは以下の4点。

  • [VWR120010]TURBO INLET (CONTINENTAL TURBO EA888.4)
  • [VWR1210R600EM] R600 EVOインテークシステムEA888.4 (Carbon Lid Matte)
  • [VWR030001-CONT] PCM BOX (CONTINENTAL TURBO EA888.4)
  • [VWR3131S3]Sport Spring Kit (Audi S3 8Y)

作業は、フォルクワーゲン/アウディの専門ショップである、おなじみの「maniacs STADIUM」で行った。

TURBO INLETは「エルボー」と「シリコンホース」で構成され、ターボへのスムーズなエアフローを実現するための定番アイテムだ。

TURBO INLETと組み合わせることで吸気効率を格段に高めるのがR600 EVOインテークシステムだ。ノーマルでは1カ所のエア採り入れ口を2カ所に増やし、内蔵のフィルター表面積も純正の43,200m㎡に対して、96,477m㎡に拡大することで600psもの大パワーに対応。エンジンがノーマルの状態でもその効果は絶大である。

今回はカーボンリッドをチョイスし、エンジンルームをよりスポーティな雰囲気に仕上げている。

そして、パワーアップの決め手が、Racingline Power Control Module(PCM)、いわゆる“サブコン”と呼ばれるチューニングパーツだ。

Racingline PCMは、車両の配線やECUを変更することなく、カプラー装着でパワーアップが図れるのがうれしいチューニングパーツ。Golf8 GTI用とAudi S3(8Y)用があり、前者では245psから285psに、後者では310psから360psにパワーが向上。さらに、今後販売が予定されているOEM+(ECUチューン)を希望する場合は、無償でアップグレードが可能という特典付きである。

さらに今回は、Sport Spring Kitによりローダウン化を図る。

下の写真はSport Spring Kit装着後の写真で、前が約40mm、後ろが約30mmローダウンしている。

作業後、さっそく走り出すと、ノーマルで最高出力228kW(310ps)、最大トルク400Nmを発揮する2.0 TFSIエンジンはまるで別物に。もともと十分なパワーを誇る2.0 TFSIであるが、それがすべての回転域にわたりトルクが増強され、一回りも二回りも力強くなっているのだ。しかも、その勢いはレブリミットまで続き、鋭い加速はシビれるほど。もちろん、パワーアップしたエンジン性能を余すところなくquattroが路面に伝えるため、安心して使い切れるのがAudi S3 Sportbackの魅力である。

アクセル操作に対するエンジンのレスポンスも鋭く、実に気持ちの良いドライビングが楽しめる。一方、アクセルペダルをおとなしく操作すればスムーズな運転が可能で、街中で運転がしにくいということがない。

Sport Spring Kitは見た目のスポーティさに加えて、より俊敏なハンドリングや落ち着きのある挙動をもたらす。それでいて、乗り心地を損ねていないのがうれしいところだ。

エンジンのパワーアップとあいまって、ワンランク上のホットハッチに進化したAudi S3 Sportback。チューニングの中身は比較的ライトであるにもかかわらず、その効果は絶大ということで、手軽にAudi A3 Sportbackのパフォーマンスを高めたいという人には、安心してオススメできるプログラムである。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, Kinari Arashima)