そういえば、マイナーチェンジ後にちゃんと乗っていなかった「Audi SQ5」で、“杜の都”仙台へ。気になる走りと燃費は?
Audi SQ5といえば、260kW(354ps)の3.0 TFSIエンジンを積むQ5シリーズのトップグレード。SUVらしからぬスポーティな走りが自慢の一台です。
現行の2代目は2017年9月に日本に上陸し、2021年3月にはそのマイナーチェンジ版が発売になりました。
マイナーチェンジ版の概要は上記のニュースをご一読いただくとして、TCRジャパンシリーズの取材で、宮城県のスポーツランドSUGOに行く際に、燃費調査を実施してみました。
まずは高速巡航燃費をチェック。今回は常磐道を使って、宮城県の岩沼ICを目指すことに。基本的にはACCを制限速度にセットして、アクセル操作をクルマにほぼ任せてみました。
100km/h巡航時のエンジン回転数は約1500rpmとやや高め。また、背が高いSUVだけにあまり低燃費は期待していませんでしたが、約300kmを走行した際の平均燃費は14.7km/L(メーター値)! WLTCの高速道路モードの数字は12.0km/Lで、これを軽く上回る結果に。354psの3L V6ターボを搭載するSUVとしては、なかなか優秀です。
これに貢献しているのが、Audiが「Bサイクル」と呼ぶ低燃費技術。低負荷、すなわち、アクセルペダルを軽く踏んでいるときなどには、吸気バルブを早めに閉じことで実際よりも小さい排気量でエンジンが働いているイメージです。
一方、大きな加速が必要なときには本来のパワーを発揮する3.0 TFSIエンジン。現地ではホテルとサーキットを往復する際にあえて山道を選びましたが、3.0 TFSIエンジンのパワフルさに加えて、姿勢変化を抑えたサスペンションやquattroの高いトラクションのおかげで、ワインディングロードのドライブは痛快そのもの! SUVにしておくのが惜しいくらいです(笑)
レース取材後は、東北道を使い、まわりのクルマの流れにあわせて東京まで戻りました。全行程の平均燃費は11.4km/Lをマーク。Audi SQ5のスポーティさを考えれば、期待以上の数字ではないでしょうか。
(Text by Satoshi Ubukata)