2022年7月23日〜24日、宮城県のスポーツランドSUGOで「TCRジャパンシリーズ2022 Round 3」が行われ、Audi RS 3 LMSで出場した加藤正将選手が、SaturdayシリーズとSundayシリーズともに、ポール・トゥ・ウィンを果たした。
2L以下の直噴ターボエンジンを積むFF車の「TCR車両」で争われるTCRジャパンシリーズ、SUGOの第3ラウンドには、Audi RS 3 LMSが3台、Cupra TCRが1台、ALFA ROMEO GIULIETTA Veloce TCRが1台、Honda CIVIC TCRが3台の計8台がエントリーした。
TCRジャパンシリーズの各ラウンドは、「Saturdayシリーズ」と「Sundayシリーズ」で構成され、15分間の公式予選と、23分+1LAPの決勝レースが、それぞれ行われる。
Saturdayシリーズ
7月23日の午後3時からは、Saturdayシリーズの決勝が行われた。これに先立ち、午前中に行われた予選では、#65 加藤正将選手(Audi)が参戦2年目にして初めてポールポジションを獲得。2番グリッドは#98 猪爪杏奈選手(Honda)、3番グリッドは#62 塩谷烈州選手(Honda)である。
スタートでは、#65 加藤選手(Audi)、#98 猪爪選手(Honda)、#62 塩谷選手(Honda)、#19 HIROBON選手(Cupra)の順で1コーナーへ。その後、4番手の#19 HIROBON選手(Cupra)が#62 塩谷選手(Honda)をとらえて、3位に浮上した。
その直後、#17 鈴木建自選手(Audi)がアクシデントによりコースサイドのマシンを停めたことから、2周目にはセーフティカーが導入されてしまう。
7周終了後にレースは再開されるが、セーフティカーラン中もタイヤを温め続けたという#65 加藤選手(Audi)が速いペースで後続との差を広げていく。一方、3番手を走る#19 HIROBON選手(Cupra)は50kgのサクセスバラストに苦しみ、2番手との差は開いていった。
レースはそのままの順位で14周のファイナルラップを迎え、#65 加藤選手(Audi)が初のポール・トゥ・ウィンを果たした。#19 HIROBON選手(Cupra)は3位、#24 滝川 聡選手(Audi)は7位で、ともに完走している。
Sundayシリーズ
7月24日の午後0時45分からは、Sundayシリーズの決勝が行われた。午前中に行われた予選では、#65 加藤選手(Audi)が、前日に続きポールポジションを獲得。2番グリッドは#98 猪爪選手(Honda)、3番グリッドは#19 HIROBON選手(Cupra)である。
スタートでは、#65 加藤選手(Audi)が#98 猪爪選手(Honda)を抑えてトップで1コーナーへ向かう一方、#19 HIROBON選手(Cupra)は4番グリッドからスタートした#55 MOTOTINO選手(Honda)の先行を許すことに。
それでも、#19 HIROBON選手(Cupra)は3番手を奪い返し、#65 加藤選手(Audi)、#98 猪爪選手(Honda)、#19 HIROBON選手(Cupra)の順でコントロールラインを通過していく。
#65 加藤選手(Audi)は、周回を重ねるごとにじわじわと後続との差を広げ、危なげない走りで、このSundayシリーズのレースでもポール・トゥ・ウィンを飾る。しかも、2レースとも、一度もトップを譲らないパーフェクトな展開で、SUGOでの好調ぶりがうかがえる。
一方、#19 HIROBON選手(Cupra)は3位、#17 鈴木選手(Audi)は5位、#24 滝川選手(Audi)は8位で完走した。
次の第4戦は、8月19日〜20日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by TCR Japan)
■関連リンク
・TCR Japan Series