2021年8月22日、三重県の鈴鹿サーキットにおいて、2021 AUTOBACS SUPER GT第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」の決勝レースが行われた。

新型コロナ感染防止のために延期になった第3戦鈴鹿が、第4戦もてぎ後の8月21日〜22日に開催された。Audi勢はこれまでどおり、Audi Team Hitotsuyamaの21号車が川端伸太朗選手と篠原拓朗選手、Team LeMans with Motoyama Racingの6号車が本山 哲選手と片山義章選手が表彰台を目指して鈴鹿戦に挑んだ。

決勝前日の8月21日には、曇り空のもとノックアウト方式の予選が行われ、21号車、6号車ともにB組でQ1に臨んだ。21号車は川端選手がQ1を担当し、ベストタイムの1分58秒787が7番手となり、開幕戦以来のQ1突破に。Q2では篠原選手が1分59秒176を叩き出し、今季最上位の8番グリッドからのスタートとなった。

#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS

一方、6号車は本山選手がQ1を担当し、1分58秒940をマーク。これが8番手のタイムとなり、念願のQ2進出を果たす。Q2を担当する片山選手は1分59秒556で、12番グリッドを獲得している。

#6 Team LeMans Audi R8 LMS

翌22日の午後2時40分からは、52周、300kmのレースがスタートする。鈴鹿サーキットの上空は雲に覆われたものの、雲の合間からは青空も見られ、気温も31℃という暑さに。

21号車は川端選手がスタートを担当。オープニングラップこそ順位をひとつ落とすが、その後は9位を守り、順調な走り出しを決めたかのように見えた。ところが、セーフティカー導入後にリスタートが切られると、原因不明のエンジンのパワーダウンに見舞われ、徐々にラップタイムが落ちていき、それにともないポジションをダウンしていく。

30周を終えたところで篠原選手に交替。全車がドライバー交替を終えた時点で、21号車は21位まで順位を落としていた。後半になってもエンジンの不調は改善されず、篠原選手は1周遅れの21位完走でレースを終えることになった。

#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS

一方、6号車は片山選手が4戦連続でスタートドライバーを担当する。スタート直後やセーフティカー明けの難しい状況をうまく切り抜けた片山選手は、着実に周回を重ねてポジションをキープ。26周を走って本山選手にマシンを託す。

本山選手は全車がドライバー交替を終えた時点で12位。その後も片山選手を上回るペースで入賞圏内の10位を目指すが、最終的には11位にわずかコンマ412秒届かなかった。それでも今季最上位の12位でフィニッシュしている。

#6 Team LeMans Audi R8 LMS

レースは、GT300クラスは244号車のたかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤 優威組)が、GT500クラスは23号車のMOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)がそれぞれ優勝を果たしている。

次の第5戦は、9月12日、宮城県のスポーツランドSUGOで決勝が行われる。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by GTA)