AudiのミッドサイズSUV「Q5」にクーペスタイルの「Q5 Sportback」と「SQ5 Sportback」が登場! 東京・天王洲で開催された新車発表会へ行ってきました。
といっても、コロナ禍になってからは発表会のスタイルは以前とは変わり、席の間はこれまでより広く取られ、さらに人数も制限されています。
今回はもっと遅い時間の回に参加依頼が来ましたが、その時間の都合が付かなかったため、早めに時間帯への参加に。
ちなみにQ5 Sportbackは、Q5のスタイリッシュクーペ版で、AudiのSUVシリーズで3番目に設定されるSportback。個人的にはQ5よりQ5 Sportbackのほうがスマートで、よりAudiのブランドイメージにあっていると思うし、何よりカッコイイから好き。
デザインのトピックは、なだらかなルーフを持つ以外に、シングルフレームグリルやルーフ、前後バンパーなどが専用デザイン。
ボディサイズはQ5と比べると全長は15mm長くなり、全高は5mm低くなっています。
そしてQ5は装備されていたルーフレールは外されています。
Q5 Sportbackのエンジンは2タイプ。2Lのディーゼルエンジンに12Vのマイルドハイブリッドシステム、それに7速Sトロニック、quattroを組み合わせた40 TDI quattroは、最高出力204ps、最大トルク400Nmの実力で、40 TDI quattro advancedと40 TDI quattro S line、さらに導入を記念し、40 TDI quattro advancedをベースとした1st editionの3グレードが設定されています。
SQ5 Sportbackは、3L V6直噴ガソリンターボエンジンに8速ティプトロニック、quattroの組み合わせ。というか、AudiのSモデルだけに、自慢の4WDシステムのquattroは標準装備。また、Q5と同じく、最新のインフォテイメントシステム「MIB3」を採用。
ちなみに発表会場にはS lineが展示されていたので、その話を。
S lineでは、スポーツバック専用のアルミニウムルックインサート付きハニカムメッシュグリルが付き、Audiがいち早く採用した「流れるライト」の進化系、ダイナミックインディケーター付きマトリクスLEDヘッドライトを標準装備。
Q5 Sportback最大のトピックは、停車中に後続車が2m以内に近づくと超音波センサーが検知し、リヤのLEDライトを点灯させて後続車に知らせる「アラート機能付きマトリクスOLEDリヤライト」が搭載されたこと。こちらはこのQ5 Sportbackに初めて装備され、Audi Q5 Sportback 1st editionとSQ5 Sportbackに標準装備。
気になったのは、エンジンが2Lディーゼルと大排気量3L V6ガソリンの2タイプしかないこと。もっと安価なガソリンエンジン×マイルドハイブリッドの導入はないのか? そこで質問したところ、残念ながらガソリンエンジンの導入はないようで、さらにAudiは2026年以降、新車の販売をすべてEVにし、エンジンモデルを2033年で終了するとのこと。
そして、この発表会をもって、日本を離れるアウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長について。
通常、着任の挨拶はプレスリリースでそれを知り、一番早く開催されるイベントでご挨拶という流れが多いですが、退任されるときは、気が付いたら……というケースが多いです。外国人社長の場合は特にその傾向が強いような……。
もちろんタイミングなどもあるでしょうし、外資系ならではの社風などもあるのかもしれませんが……。
ノアック社長は、着任した当初から気さくにキュートな笑顔を向けてくれる方でした。その感じのいい、爽やかな笑顔は、外国人版の大谷翔平選手級!(笑)
3年前に日本の社長に就任し、半分ぐらいはコロナ禍で大変だったと思います。その間、発表会などはオンラインで開催されるようになりましたが、それをいち早く取り入れたのはAudiだったと記憶しています。しかも長身でイケメンのノアック社長、オンライン映えするんですよ。
この後はドイツ本国にご栄転のようですが、寂しいな。
アウディ ジャパンの広報さんに「退任の挨拶なんて珍しいですね」と質問すると、「ノアック社長はとても律儀な方で、本人の意向で直接皆さんにご挨拶したい」とのこと。
ノアック社長からメッセージをいただいたので、私のYouTube「吉田由美ちゃんねる(Yumi Yoshida)」にて公開します!
そしてサプライズ。ノアック社長から、赤いバラの花を1本プレゼント。なんて素敵!
これは私だけではありませんが、そんな心遣いをされる方なので、会場の女性スタッフも「残念だ。寂しい」といっていました。私も同感です!
日本には、そう遠くないうちに観光などでまた来たいとおっしゃっていました。
ありがとうございました。
ひとまずお疲れさまでした。
本社でもがんばってください!
(Text by Yumi Yoshida)