先日のプレス試乗会で乗り逃した「Audi S3 Sportback 1st edition」をチェックすることができました。新型Audi S3 Sportbackの発表を記念して登場したこの限定車、とても魅力的でした!

Audi S3 Sportback 1st editionは、Audi S3 Sportbackをベースに、さまざまな装備を追加した特別な一台。パノラマサンルーフ、マトリクスLEDヘッドライトダイナミックターンインディケーター(フロント/リヤ)、ダンピングコントロールサスペンション、プライバシーガラス、ワイヤレスチャージング、リヤシートUSBといったオプションが標準装着されることに加えて、カタログモデルでは選択できないAudi Sportの8J×19アルミホイール&235/35R19タイヤ、ダイヤモンドステッチングが施されたアルカンターラ/アーティフィシャルレザーのフロンスポーツシート、ブラックスタイリングパッケージ、ブラックのエクステリアミラーが装着されています。

個人的にはブラックスタイリングパッケージによって、フロントのデザインがよりすっきりしたのが好印象で、カタログモデルでもこのオプションが選べるようになるといいなと思いました。

走りについては、ほぼAudi S3 Sedanと同じ印象で、ぜひ下記の試乗記をご覧いただくとして、Audi S3 Sportback 1st editionではホイールが1インチアップの19インチになるため、乗り心地がどう変わるか少し心配でした。

実際に走り出してみると、低速では少し硬めの乗り心地を示すものの、ダンピングコントロールサスペンションのおかげで、日常の使用でも十分快適さが確保されていたので安心しました。

“燃費調査”ということで試乗時のデータを記しておくと、高速道路を制限速度の100km/hで巡航した場合が16.1km/L。これはカタログ値の高速道路モードの13.8km/Lを約15%上回りました。試乗期間を通した総平均燃費は14.4km/Lで、高速中心とはいえ、310psのパワフルなエンジンを搭載することを考えると、優秀な数字だと思います。

Audi S3 Sportback 1st editionに関して、唯一残念なのがBang & Olufsen 3Dサウンドシステムが搭載されないこと。それでも、ブラックスタイリングパッケージなどが装着されるこの限定車は、見逃すわけにはいかない一台といえそうです。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, Audi Japan)