2021年4月11日、岡山県の岡山国際サーキットにおいて、2021 AUTOBACS SUPER GT第1戦「たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE」の決勝レースが行われた。

ついに開幕したSUPER GTの2021シーズン。Audi勢はGT300クラスにAudi Team HitotsuyamaとTeam LeMans with MOTOYAMA RacingがAudi R8 LMSで参戦する。ドライバーは、Audi Team Hitotsuyamaが川端伸太朗選手と篠原拓朗選手、Team LeMans with Motoyama Racingが本山 哲選手と若手の片山義章選手という顔ぶれだ。

さっそく、4月10日にはノックアウト方式の予選が行われ、#6 片山選手はQ1突破ならず、24番手からのスタートに。一方、#21は川端選手がQ1を突破し、Q2を担当した篠原選手が13番グリッドを獲得している。

翌11日午後、雲ひとつない快晴に恵まれた岡山国際サーキットで、決勝レースが行われた。

#21は篠原選手がスタートを担当。序盤にポジションを落とすが、その後、ペースが戻ってからは先行するマシンに行く手を阻まれる展開になり、早めのドライバー交替で状況の打開を図る作戦に。ところが、川端選手に交代してまもなくセーフティカーが導入され、それにより実質上位を走る集団から1周近い差をつけられてしまう。

それでも、川端選手は11番手まで順位を上げるが、入賞圏内まであと一歩というところでライバルに接触され13位に順位を落とし、レースはそのままフィニッシュ。惜しくも入賞を逃す結果となった。

#6は片山選手がスタート担当。序盤はタイヤのピックアップの影響でペースが上がらず苦戦が続く。本山選手に交替してからは速いペースで追い上げるものの、22位まで順位を上げたところでレースを終えることになった。

レース後、Audi Team Hitotsuyamaのチーム代表を務める一ツ山亮次氏は、「無事に開幕戦を迎えられたことを大変うれしく思います。練習走行でいいセッティングを見つけることができ、川端選手も予選Q1を突破してくれましたし、篠原選手もいいタイムで走ってくれました。決勝レースは、前が数珠つなぎの状況でタイムをあげることができず、早めにピットインする作戦を取りました。ピット作業は完璧でしたが、不運にもその後のセーフティカーのタイミングが悪くて、ポイント獲得のチャンスを失ってしまいました。マシンの仕上がりは悪くないですし、次の富士は500kmとAudi R8の得意な長丁場のレースになるので、次こそはポイントを狙っていきたいと思います」と語っている。

GT300クラスは、#56 リアライズ日産自動車大学校 GT-Rの藤波 清斗/J.P.デ・オリベイラ組が優勝。また、GT500クラスは、#14 ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也/山下健太が勝利を手にした。

次の第2戦は、5月4日、富士スピードウェイで決勝が行われる。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by GTA)