先日、うかつにもリモコンキーをインロックしてしまい、その後、ドアロックのトラブルが発覚したことは以前レポートしました。

たまたま別件でメインテナンスが必要になり、いつもの「maniacs STADIUM」にAudi TT Coupe quattro sport(以下TT QS)が入庫することになったので、同時にドアロックを修理してもらいました。

作業は運転席側のドアロックアクチュエーターを交換。無事にトラブルは解消しました。それまでは不安だったので、リモコンを使わず、わざわざキーシリンダーにキーを差し込んで解錠していましたが、これで安心してリモコンキーが使えます。

maniacs STADIUMに寄ったついでに、REWITEC(レヴィテック)のエンジン専用コーティング剤「PowerShot」を購入しました。REWITECのPowerShotは、エンジンオイルの性質を変えずに、シリコンコーティングにより金属表面を修復・保護することでエンジン内のフリクションを低減するもの。これにより、エンジンの寿命を延ばすとともに、燃費向上やパワーアップが図れるといいます。

以前、ゴルフGTIクラブスポーツで試したことがあるのですが、目に見えて効果が現れたので、TT QSにも入れることにしました。

TT QSのエンジンは排気量1.8Lの直列4気筒5バルブターボで、PowerShotのMサイズを1本使用します。使い方は簡単で、暖まった状態のエンジンに、オイルの給油口からPowerShotを注ぎ、その後、約15分走行するというもの。「高負荷・高回転で走行すると効果的です」とあるので、低いギヤを使って4000rpm以上を保ちながら、しばらく高速道路を走りました。

今後、エンジンがどう変化するか楽しみです。

ところで、ボンネットを開けたら、こんなプレートを見つけました。VIN(Vehicle Identification Number:車両識別番号)を示すプレートで、VINと一緒に「quattro GmbH」の文字が! 実はこのTT QSはAudiの子会社であるクワトロ社(当時)が手がけたスペシャルモデルで、その証がこのプレートというわけです。なお、クワトロ社は現在はAudi Sport GmbHに変わっていて、引き続きRSモデルやR8をつくっています。

ちなみに、VINの最初の3桁はWIN(国際製造者識別子)と呼ばれ、これで製造メーカーがわかります。「WUA」はquattro GmbHまたはAudi Sport GmbHで、Audiは「WAU」です。

こんなプレートを見ていちいち興奮してしまうのは、私だけでしょうか?(笑)

(Text by Satoshi Ubukata)