遅くなりましたが、2020年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

この年末年始、私はパイソンイエローメタリックのAudi A1 Sportbackと過ごしました。この試乗車は、「Audi A1 Sportback 35 TFSI advanced」がベースの限定車「A1 Sportback 1st edition」。

コントラストルーフ、コントラストパッケージ、ブラックのサイドシル、ブラックインサートを装着した17インチ5スポークデザインアルミホイールからなる“デビューパッケージ”に加えて、ナビゲーションパッケージ(MMIナビゲーションシステム、アウディ バーチャルコックピット)、コンビニエンスパッケージ(アドバンストキー、リヤビューカメラ、アウディパーキングシステム、デラックスオートマチックコンディショナー、シートヒーターフロント)、アシスタンスパッケージ(アクティブレーンアシスト、アダプティブクルーズコントロール、プレセンスベーシック、ハイビームアシスト、ルームミラー自動防眩)が標準装着されるというもの。

車両本体価格は、ベース車の365万円に対して、78万円高の443万円になります。

基本的に中身はAudi A1 Sportback 35 TFSI advancedと同じなので、その走りの印象については上記の試乗記をご覧いただくとして、Audiとしては日本初上陸の1.5 TFSI CoD(シリンダーオンデマンド)エンジンの燃費をさっそくチェックすることにしましょう。

まずは、あまりアップダウンのない高速道路を80km/h前後でクルージングしたときの燃費。7速、80km/hのエンジン回転数は約1500rpmで、アクセルペダルを軽く踏んでいる状態では、メーターに表示はないものの、4気筒のうち2気筒を休止(バルブを閉じたままにする)させるCoDが働いていると思われます。これをうまく使って約1時間走ったときの平均燃費は25.8km/L! JC08モード燃費の17.3km/LやWLTC高速道路モード燃費の18.1km/Lを大きく上回る結果になりました。

一方、高速道路を流れに任せて走行した場合でも18km/Lは楽勝。ストップ&ゴーの多い一般道でも10km/Lを下回ることはなく、それでいて、150ps、250Nmを誇る1.5 TFSI CoDエンジンは加速に余裕があります。

試乗して気になったのは、装着されるタイヤ(ブリヂストン トランザ T005)がややザラついた印象で、ロードノイズもやや大きめだったこと。また、試乗車にはスマートフォンインターフェイスが装着されていなかったため、スマートフォンとMMIを直接接続することができませんでした。もちろんBluetoothで接続することはできるのですが、CarPlayに慣れてしまった身には、ちょっと不便でした。

とはいえ、比較的コンパクトなボディとあいまって、街中から高速道路まで、小気味よい走りが楽しめるプレミアムコンパクトカーであることは確か。個人的には「ちょっと高いなぁ」と思いますが(笑)

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)