2019年8月4日、静岡県の富士スピードウェイにおいて2019 AUTOBACS SUPER GT第5戦「FUJI GT 500 MILE RACE」の決勝が行われ、Audi Team Hitotsuyamaは完走するも13位と、入賞には一歩届かなかった。
SUPER GTのなかでは最長のレースとなる「FUJI GT 500 MILE RACE」。約800kmを走るこのレースに、Audi Team Hitotsuyamaはリチャード・ライアン選手、富田竜一郎選手にアレッシオ・ピカリエロを加え、3名体制で臨んだ。
#21 Hitotsuyama Audi R8 LMSは、今回からRAYS製のホイールを採用。ホイールの剛性が高いぶん、スタビリティの向上やタイヤに優しいセットアップなど、さまざまなメリットが期待できるという。
決勝前日の3日には、ノックアウト方式の予選が行われた。Audi Team Hitotsuyamaは、ライアン選手がQ1を担当し、12番手でQ2に進出。Q2はピカリエロ選手が担当し、14番手からのスタートとなった。
富士500マイルでは、ドライバー交替を伴うピットストップが最低4回義務づけられる。4日の決勝レースでは、第1スティントをライアン選手が担当した。ライアン選手は無難にスタートを決めたものの、その後のペースが上がらず、15位でピカリエロ選手にステアリングを託した。
ピカリエロ選手はニュータイヤを履いたこともありペースがアップし、13番手まで順位を上げて富田選手にバトンタッチ。硬めのタイヤを履いてコースインした富田選手は、ピカリエロ選手とほぼ同じペースで39周のロングスティントをこなし、12位でピットに戻る。
しかし、第4スティントのライアン選手のペースが上がらず、交替直後に導入されたセーフティカーもAudi Team Hitotsuyamaには味方しなかった。そして、富田選手が最終スティントを担当するが、ピットストップの際に作業違反があり、ドライブスルーペナルティが科されてしまう。
最終的にはノートラブルで無事完走を遂げたが、順位は13番手と入賞には届かなかった。
GT300クラスの優勝は、#87 T-DASH ランボルギーニ GT3の高橋 翼/アンドレ・クート/藤波清斗組。一方、GT500クラスは、#6 WAKO'S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太組が優勝を手に入れている。
次戦の第6戦は、9月8日、大分県のオートポリスで決勝が行われる。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, GTA)