2019年6月30日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットにおいて2019 AUTOBACS SUPER GT第4戦「Chang SUPER GT RACE」の決勝が行われ、Hitotsuyama Audi R8 LMSは9番手でゴールするも、レース後にペナルティを受け13位完走となった。

決勝前日の6月29日にはノックアウト方式による予選が行われ、Audi Team Hitotsuyamaは富田竜一郎選手がQ1を担当し、時間ギリギリで15番手に飛び込みQ2に進出。そして、Q2ではリチャード・ライアン選手が9番手タイムをマークした。

翌6月30日の決勝レースは、ライアン選手がスタートドライバーを担当。ライアン選手は、スタート直後に7番手にポジションを上げ、26周を走って、ステアリングを富田選手に託した。

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富田選手が担当した後半には、一時セーフティカーが導入される場面もあったが、残り2周というところで9番手にポジションを上げて入賞圏内でゴール。ところが、追い越しの際に、周回遅れの車両に接触したことに対して35秒のペナルティが科され、結果は13位となった。

GT300クラスの優勝は、#10 GAINER TANAX triple a GT-Rの星野一樹/石川京侍組。

レース後、Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は、「ここタイでは去年予選2位、おととしはポールポジションととても相性のいいサーキットだけに上位を狙いたいと思っていました。ただし今年はライバルチームもペースアップしており、タイヤの性能などもあわせて総合的に考えトップ6を目標に戦略を立てていました。土曜日は、午前中の練習走行の段階ではいい状態でした。しかし、予選ではマシンのバランスがかわっていたようで富田選手は苦労いましたが、どうにかQ1を突破してくれました。その後、すぐに調整してQ2 ではリチャード ライアン選手が9番手に入ることができました。決勝レースでは、珍しくリチャード・ライアン選手が第1スティントを走りたいというので任せました。着実に周回を重ね、ほぼ予定どおりの26周でドライバー交代。ピットワークに大きなミスはありませんでしたが、タイヤを二輪だけ交換するチームなどもあり、後ろにいたクルマに前に出られてしまう結果となりました。富田選手も最後は追い上げをみせてくれましたが、最終的にペナルティをうけるかたちで順位を失ってしまいました。残念ですが、気持ちを切り替えて次の富士にのぞみたいと思います。次のレースは500kmと距離も長く、長距離に強いアウディにとってはチャンスがあると思います。チーム全体で戦略を練って次戦に向かいたいと思います」と述べた。

次の第5戦は8月4日に富士スピードウェイで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Audi Japan, GTA)