2018年11月11日、栃木県のツインリンクもてぎにおいて2018 AUTOBACS SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250 km RACE」の決勝が行われ、Hitotsuyama Audi R8 LMSは11位で完走するも、入賞には一歩届かなかった。

最終戦が行われるツインリンクもてぎは、Audi Team Hitotsuyamaが2016年に優勝するなど、Audi R8 LMSとは相性の良いサーキット。それだけに、表彰台への期待が高まっていた。

決勝前日の10日には、ノックアウト方式の予選が行われた。Audi Team Hitotsuyamaは富田竜一郎選手がQ1を担当。Q2進出は確実かと思われたが、タイヤのピークをタイムアタックのタイミングにうまくあわせることができず、14番手のタイムにわずかコンマ047及ばず、19番手スタートが確定した。

決勝レースは翌11日の午後1時30分にスタート。Audi Team Hitotsuyamaはリチャード・ライアン選手がスタートを担当。昨年のもてぎでは最後尾から一時はトップまでポジションを挙げたことから、そのパフォーマンスに期待がかかる。

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これに応えるかのように、ライアン選手は序盤に14位まで順位を上げるが、周回を重ねるにつれてリヤタイヤの消耗が目立ち始めるが、タイヤを労りながら32周まで引っ張り、富田選手にマシーンを託した。

タイヤ無交換も視野に入れていたチームだったが、ピットストップではリヤ2本のみ新品に交換し、富田選手をコースに送り出す。戦闘力が高まったHitotsuyama Audi R8 LMSを駆る富田選手は11番手まで順位を上げるが、入賞圏内の10位には一歩届かず、そのままゴールすることになった。

一方、Team TAISANは24番手からスタートし、トップから1周遅れの16位で完走した。優勝はLEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)。

レース後、Audi Team Hitotsuyama代表の一ツ山亮次氏は、「最終戦のもてぎこそはと思ったのですが、そううまくはいきませんでした。非常に悔しいですし、まったく満足できないシーズンでした。ただ、チーム力は確実にアップしています。来シーズンに向けて、良いところをどうやって伸ばし、悪いところをどう改善するかを皆で考えたいと思います。すでに2019年仕様のAudi R8 LMSを仮注文しており、来年こそはトップチームとして戻って来ることができるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします」と述べている。

来年の活躍に期待したい。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Satoshi Ubukata, GTA)