横浜スタジアムで野球を観戦したときに見かけたリリーフカー。そのクルマが「日産リーフ」だったため、私は勝手に"リリーフ・リーフ"と呼んでいますが、調べてみると、現在、スタジアムでリリーフカーを導入しているのはほかに2か所。そのひとつが「千葉ロッテマリーンズ」のホームスタジアム「ZOZOマリンスタジアム」とのことで、さっそく取材に行ってきました!
ここのリリーフカーは「Audi TT Roadster」。アウディがこのスタジアムにリリーフカーを提供するのは今年で3シーズン目。初年度は「Audi A5 Cabriolet」を導入し、昨年からはAudi TT Roadsterが2台導入されています。


ボディカラーは「ロッテマリーンズ」のユニフォームの色に合わせて「白」と「黒」の2色。

白のボディカラーは「マリーンズ」チーム用でボンネットに「Marines」のロゴが描かれた「Audi TT Roadster 2.0 TFSI quattro S line」。シートはレザー×アルカンターラ。

一方の黒は対戦相手チーム用ですが、こちら黒のレザーシートの「Audi TT Roadster 2.0 TFSI quattro」です。ボンネットには「M」の文字が。


リリーフカーなのでリリーフのピッチャーが乗り降りしやすいよう助手席側のドアと助手席シートを取り外し、助手席後ろに高めの椅子を設置。床もほぼフラットと、細かい配慮がなされています。シートを取り外していますが、そのほかは"どノーマル"。


こちらを提供しているのが「Audi 幕張/Audi 千葉中央」。給油も含めてすべてのメンテナンスも行っているとか。



「リリーフTT」はふだんはスタジアムに保管され、試合中は待機場でスタンバイ。連絡が入るとリリーフピッチャーを乗せ、開いたゲートを通ってマウンド近くまで移動します。


そのときのスピードは15km/h以下ということですが、私も実際にリリーフピッチャー席試乗をさせていただきましたが、高い場所に座るので15km/h以上になるとちょっと不安になります。


ちなみにリリーフカーが見られるのは、「ZOZOマリンスタジアム」のようにブルペンとベンチが離れている球場のみ。普通に歩くより、リリーフカーでの登場のほうがドラマチックで、球場も盛り上がりますよね。

昨年から導入されている「リリーフTT」はファンにも好評で、試合以外のファンイベントなどでも活用され、かなり人気を集めているとのこと。


私も今度ぜひ、球場でリリーフTTの登場シーンを見てみたいと思います。

ちなみに「ZOZOマリンスタジアム」の場合、「リリーフTT」を運転するのは女性とのことなので、チャンスがあればこちらの体験もしてみたいと思います。年齢制限などがなければ......ですけど(笑)

(Text by Yumi Yoshida / Photos by Satoshi Ubukata)

■取材協力