ワールドツアーの真っ只中、本国イタリアに帰る直前の貴重な「ランボルギーニ ウルス」と日本で"密会"してしまいました。

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(撮影協力:incell インセル
ランボルギーニの新型ウルスは2017年12月7日にイタリアでワールドデビュー。その後、世界各国をツアーで巡り、日本では2018年2月6日にお披露目されました。日本でのデリバリーは2018年9月以降のことです。

トラックやトラクターから始まった「ランボルギーニ」社ですが、いまではすっかりスーパースポーツカーブランドとして認識されています。そして新型ウルスはランボルギーニ初のSUV......といいたいところですが、実は1986年から1993年にかけて「LM002」というオフロード4WDがあったので「ランボギーニにSUVが復活!」ということになりますね。

でもその背景には、このところのSUVブームの影響があったに違いありません。

それはさておき、密会の場所は賃貸ガレージハウス「
ここ「
「こういったガレージハウスはほかにもありますが、私どもはガレージの床をタイル張りにするなど、細かい部分にまでこだわってつくっています」とのこと。クルマ好きだからこそ、クルマへの愛情が感じられるつくりになっているのかもしれません。


そしてウルスとの再会シーン。

道路が混んでいたため、私が到着したときにはすでにウルスはそこにたたずんでいました。

真っ白なボディカラーのウルス。真正面からのフロントマスクを見ると、膨張色の白なのにコンパクトに見えます。でもカッコイイ......。

ボンネット開口部のデザインは「カリメロ」(って若い方は知らないかもしれませんが)の卵の殻風。あるいは、白のボディカラーのせいか、スターウォーズの「ストームトルーパー」にも見えます。


問題はリアのデザイン。直線のラインですが、フロントマスクの大胆さに比べると正直地味(-_-

というか、このところ「アウディ」、「フォルクスワーゲン」といったフォルクスワーゲングループの他のクルマにいえることですが、リヤのデザインがもったりとしていますよね。これはフォルクスワーゲングループのトレンドなのでしょうか??


実は撮影現場には、この瞬間、日本にたった1台しかないウルスをひと目見ようとギャラリーもいました。その方はウルスをオーダーして内金まで入金したのに、このリヤのデザインがどうしても受け入れられず、キャンセルしたとのこと。しかし、今回実車を見て、だいぶ後悔している様子でした。確かに写真より実車のほうがリヤのデザインは良く見えるかも。

うーん、お値段約2800万円+オプション代。このクルマが日本でデリバリーされるのは今年9月頃とのことで、ほかのメーカーからも続々SUVは登場していますが、このクルマが走っていたらだいぶインパクトあります。


そして正面からこのクルマをまじまじと見ると、レーダーやセンサーなどの丸い目が3つ縦に並んでいます。ほかのメーカーなどだとエンブレムを大型化してその奥に運転支援のための先進技術は格納されることが多いので、こういうふうに表に出ているのってちょっと珍しいかも。


インテリアはカーボンをふんだんに使い、インフォテイメント系は今どきな2画面の液晶パネルを採用し、このあたりもアウディ風。


しかし、エンジンのスタート/ストップのためのスイッチは赤いストッパーを上げて行います。そして飛行機の推進力を調整する「スラストレバー」風のスイッチが走行モード変更用など3つ。


そして、いたるところにランボルギーニのエンブレム。スピーカーのカバー、アクセルやブレーキ、フットレストなどデザインされている部分には「Y」っぽいモチーフ。テールライトにも横「Y」。


それと六角形のモチーフもいっぱい。リヤシートとトランクとの間の壁の部分まで、黒いレザーに赤い六角形のスケッチがデザインされているあたりにもランボルギーニの世界観が伺えます。


カーナビゲーションの画面には日本地図が表示されますが、英語表示なうえに表示される地名が若干位置を間違えているあたりは、確かにこの「ウルス」は、日本に遊びに来たツーリスト感覚。9月に再会するときには、日本への永住権を持って来日し、手元に来るのを心待ちにしているオーナーさんたちの期待に応えるクルマだといいですね。


ちなみに今回の「ウルス」は残念ながら、撮影用で少し動かすことは可能ですが、300m以上走らせるとセキュリティが働いて動けなくなるという「箱入り娘」。

そして「ウルス」はこの3日後、イタリアに帰国してしまいました。9月前に再会できてよかった!

今年9月頃、またお会いしましょう♪


(Text by Yumi Yoshida / Photos by Masayuki Arakawa)