そんな期待に応えてくれそうな新型には、トラフィックジャムアシスト付きのアダプティブクルーズコントロールやマトリクスLEDヘッドライト、自動ブレーキなどが当然用意されているので安心。また、これまでQ5には採用されなかったアダプティブエアサスペンションが設定されたり、Audi A4 allroad quattroで初採用となったultraテクノロジーを用いたquattroシステムが搭載されるなど、話題はたくさんあります。
そしてもうひとつ話題が......。実は新型Audi Q5はメキシコ工場で生産されます。これまで日本で販売されるAudiはすべてヨーロッパ製でしたが、メキシコ工場の開設にともない、ヨーロッパ以外でつくられたAudiが日本に輸入されることになったのです。
Audiのメキシコ工場はプエブラ州にありますが、プエブラといえば同じグループのフォルクスワーゲンが生産を行っている地。地図を見ると両工場は数10km離れた場所にあり、パーツの供給などは別々ですが、工場に隣接するエリアに部品メーカーを集めてジャストインタイムの生産を行うというやり方は共通です。
かつて取材でフォルクスワーゲンのプエブラ工場を訪ねたことがありましたが、このあたりは風景が美しく、治安も良いということで、私の抱いていたメキシコのイメージが完全に覆りました。食事も美味しく、ぜひまた行ってみたい場所のひとつです。
地元の人々にとってフォルクスワーゲンの工場で働くのは憧れらしく、工場内にある専門学校は高い人気を誇っていました。
新しいAudiの工場も、きっと地元に愛され、地域の自慢となるのでしょうね!
そんなメキシコ工場から送り出される新型Audi Q5、日本での発売がいまから楽しみです。
(Text by Satoshi Ubukata)