「Audi Q2」の初回限定車、「Audi Q2 1st edition」で週末のドライブへ。試乗会で見逃していたことも!? 先日、試乗会でドライブした「Audi Q2 1st edition」をあらためて借りだし、週末をともに過ごしました。

その印象は......基本的には
Audi Q2 1st editionは、Audi Q2のトップグレード「Audi Q2 1.4 TFSI sport」に、オプションのナビゲーションパッケージやセーフティパッケージに加えて、現状では選択できないS lineパッケージやアンビエントライティングが装着された装備充実の限定車です。

そのおかげで、高速走行時に車線維持をアシストする「アクティブレーンアシスト」が搭載されるだけでなく、渋滞時にも有効な「トラフィックジャムアシスト」が、このクラスのコンパクトSUVで利用できるのはうれしいですね!


さっそく使ってみることにしましたが、ACCとアクティブレーンアシストをオンにしても、トラフィックジャムアシストが動作しません......。MMIのメニューを見ても、それらしき設定は見あたらないし......。

しかたがないので(!?)、取扱説明書を見ると、アクティブレーンアシストの設定で「ステアリング自動修正」を"早い"にしておかないとトラフィックジャムアシストが動作しないことがわかりました。さっそく"早い"を選んだら、65km/h以下の低い速度域でも車線維持機能が働くようになりました。

実際に使った印象ですが、ACCが渋滞時まで追従するのはホントに便利で、渋滞に突入するのが怖くなくなります(笑) アクティブレーンアシストも軽くステアリングホイールを支えるだけで車線を維持してくれるのは楽ですが、ややステアリングへの介入が大きかったり、また、動作中に突然車線を見失って車線維持機能がオフになったり......。あくまでドライバーを補助する機能であることを忘れてはいけないと思いました。


渋滞を抜け出し、高速道路を巡航していきますが、まわりのクルマの流れにまかせて走行したときの燃費は、JC08モード燃費の17.9km/Lを簡単に超えました。1.4 TFSIエンジンは、CoD(シリンダーオンデマンド)と呼ばれる機能が搭載され、あまりトルクを必要としない場面では4気筒のうち2気筒を休ませて燃費を稼ぎます。

これを多用するようアクセルを調節し、スピードのコントロールができれば、コンスタントに低燃費を達成できるはずです。


乗り心地についても、試乗会のときと印象はかわらず、もう少しマイルドなほうがいいと思いましたが、高速道路をメインに走るのであればこの硬さでも気持ちが良く、速度が高まるほど目地段差を越えたときのショックなども気にならなくなります。

日本の制限速度より速いペースでアウトバーンを駆け抜けるような場面なら、さらにしっくりくるんでしょうね。そういう意味では、このAudi Q2 1st editionは日本で使うには、足まわりのセッティングがちょっと速すぎるのかもしれません。


それと、"ブレード"が装着された太いCピラーのおかげで、斜め後ろが見にくいのが気にかかりました。一方、Audi A3似のコックピットということもあり、しばらく運転しているとSUVであることを忘れてしまうほど。

トータルではとても乗りやすいのは確かで、そうなるとカタログモデルがどんなクルマに仕上がっているのか興味津々です。

近く「Audi Q2 1.0 TFSI sport」に乗る機会がありそうなので、いまからドライブするのが楽しみです!

(Text by Satoshi Ubukata)