・背もたれが寝すぎている
・膝が伸びきっている
・センターコンソールに片肘をついている
・片手ハンドル
あなたのドライビングポジションにこれらのひとつでも当てはまれば、改善の余地があります。
テストドライバーは毎日色々なクルマに乗って評価しますが、どんなクルマに乗ってもまずは正しいシートポジションに合わせます。乗用車の場合は以下の3ステップで合わせていたので、ぜひ参考にしてみてください。
[ステップ1]
シートに深く座り左足をフットレストに乗せ、脚を踏んばったときに腰がシートバックにしっかりあたる位置に座面の前後方向(シートスライド)の調整をする。これによって脚の軸がつくられ、Gがかかったときでも身体がブレにくくなります。
[ステップ2]
9:15〜10:10付近の位置にハンドルを握ったときに、肘が軽く曲がるくらいにシートバックを起こす。身体を支えるためには、少なくとも腰から肩甲骨の下あたりまでシートバックに触れていることが重要です。
[ステップ3]
ハンドルにチルトやテレスコピック調整がある場合や座面の上下方向の調整ができる場合は、それらも使ってよりラクにしっかり体をホールドしてくれるポジションをつくります。ハンドル、ペダル、シフト等が操作しやすいか再確認し必要なら微調整し、最後にミラーを合わせて終了。
シートポジションが正しく決まれば、それだけで運転のパフォーマンスがあがります。アスリートも体幹がしっかりしている選手ほど、手足を自由自在に使えますよね。
ドライビングにおいても背中が丸くならない姿勢づくりが第一です!
(Text by Michiya Kasai)