スタイリング?
ブランド?
値段?
......といったところから、
ハンドリング?
乗り心地?
静粛性?
燃費?
などの性能も気になるところですよね。
では、どうすればそれらの性能を把握できるのでしょう? 一番の方法はディーラーなどに行って試乗することですが、実際乗って何を感じればいいのか? ここでは、そのヒントをお話しします。
まずはクルマの性能をおおまかにとらえるために、こんなところをチェックします。
......とその前に、前回のドライビングポジションの話を参考にしてしっかりシート位置を決めましょう。準備が整ったら即評価開始です!
でも、いきなり飛ばすのは感心しません。次の手順でクルマの性能を確認していきましょう。
【ステップ1】
ふだん街中を走るくらいのゆっくりとしたスピードで、ハンドルの手応えやアクセルの反応、ブレーキの効き、低速での乗り心地、静粛性を確認します。
まずはふだん使う領域でおおまかな性能をつかむことが大事です。ここがしっかりしてないのに、飛ばしたときは性能が良いなんてことは、まずありませんので!
【ステップ2】
クルマの設計志向が見えてくるところです。無理のない範囲でどんな反応するかを見定めます。
2段階で反応を見きわめれば、そのクルマやタイヤが、何を狙ったものか大体見えてくるはずです。このようにチェックするポイントを明確にしておくと、クルマの見え方が変わってくると思います。
一度にたくさんの情報を得ようとするとわからなくなりますので、ハンドルならハンドル、乗り心地なら乗り心地と、ひとつひとつ感じ取りながら感じ取ることが試乗のコツです。
クルマの正確をおおまかに把握したところで、次回は乗り心地の感じ方について掘り下げてみましょう。
(Text by Michiya Kasai)