ドレスアップなどのためにホイールを変える際には"インチアップ"をする方が多いと思います。このとき、スピードメーターの誤差が出ないよう、タイヤの外径を変えないようにするのが基本です。
例えば、ホイールを17インチから18インチ等へ大きくした場合は、扁平率を低くし、タイヤのサイドウォールの高さを低くすることで外径を変えないようにします。横から見るとタイヤが薄くなるので、そのぶん乗り心地が硬めになります。やり過ぎると別のクルマのように変わってしまいますので、見た目も大切ですがほどほどに。
メーカーがオプション設定しているものなら、メーカー自身がが開発・実験したものなので、乗り心地のみならず他の性能を含めて無難な選択です。一方、カーショップなどで好きなものに選ぶ場合でも、できるだけ新車時にオプション設定のあるサイズに留めたほうが乗り心地への悪影響は少ないはずです。設定外のサイズでは、標準の空気圧もわからず、全体的なバランスの悪化につながりかねないことを考慮しないといけません。
■タイヤのカテゴリーが変わると......
同じサイズのタイヤでもスポーティなものからエコ重視のものまで、さまざまな種類があります。
タイヤに使われるゴム材(コンパウンド)、内部の補強材料、トレッドブロックの大きさ(地面と接するタイヤ表面の模様)などの違いで性能は大きく変わります。これは、ユーザーにはわからないところですし、シャシー性能やサスペンションの硬さなどによって"あうタイヤ"と"あわないタイヤ"があるので、タイヤサイズ含め専門スタッフのいるショップでアドバイスもらうのが一番です。
スポーティな足まわりではないクルマに、超扁平タイヤ+大口径ホイールだと、あわないことも多いのです。
「そろそろタイヤ交換かな?」という方は、一度専門ショップに行くことお勧めします。
(Text by Michiya Kasai)