(1) 視覚情報からの補正
(2) ハンドル反力への補正
(3) 身体が感じるGへの補正
(1) 視覚情報からの補正
道に対して景色が曲がってきたときに無意識に入れるハンドル補正です。同乗者が不快に感じない適度の補正かどうかの確認をします(これは大した問題ではないことが多いです)。
(2) ハンドル反力への補正
ハンドルに路面からの力が加わったとき(キックバックといいます)ハンドルを取れないようにと相反する方向に切る補正です。これを多用する人はクルマが思ったより大きく動いてしまいがちです。必要以上の補正をしないよう、ハンドルを必要最低限の力で握る(添えるといったほうがいいくらい)のがポイントです。
(3) 身体が感じるGへの補正
Gに対して相反する補正です。前後左右のGを敏感に感じ取れる人は、ドライバー資質は優秀なのですが......。ここで補正を必要以上に入れてしまうと、やはり車体が大きく動いてしまいます。うねった路面などで実は真っ直ぐ走れているのに、車体が揺さぶられているために無意識にGに対する補正を入れ、余計に車体をフラフラさせるケースです。
"車両の軌道方向のブレ"なのか"路面のうねりからの車体の動き"なのかを見極め、車体が動いているだけならハンドル補正なしで走行することが真直ぐ走るポイントになります。
とくに(2)と(3)をうまくコントロールできるようになると、運転の質が上がり、評価の質も向上します。自然に操作(真っ直ぐ走ることが)できるまでは、意識してみるといいですよ!
(Text by Michiya Kasai)
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