「VCはヴァーチャルコックピットの略です。実はヴァーチャルコックピットが搭載されるクルマでは、その視認性を妨げないよう、スポーク、エアバッグ、そして、パドルなど、ステアリングホイールの形状が従来とは異なるんです」
そう語るのは、maniacsのストアマネージャーを務める杉田圭輔さんだ。
S-tronic Paddle Progressは両面テープにより、パドルに被せるよう装着するため、パドルの形状が変更されれば、当然S-tronic Paddle Progressにも変更が必要になる。
下の写真の左が従来からのステアリングホイールに対応する「S-tronic Paddle Progress」。一方、右がヴァーチャルコックピット対応の「S-tronic Paddle Progress VC」で、パドルそのものが小型化されているのがわかる。
パドルとの接続部を変更するだけでも良かったはずだが、S-tronic Paddle Progress VCではあえてデザイン全体を見直したという。
「ヴァーチャルコックピットの視認性を高めるよう、ステアリングホイールの形状に工夫が凝らされているわけですから、S-tronic Paddle Progressもそれにあわせて進化させたかったんです。そこで、全体を細身にしながら、フィン状のレインフォースメントで先端を接続することで、視認性と剛性を両立しました」(杉田さん)
下の写真が、S-tronic Paddle Progress VCを装着したときの眺め。正面から見るかぎり、S-tronic Paddle Progress VCがヴァーチャルコックピットの眺めを邪魔することはない。
ステアリングを操作したときでも、S-tronic Paddle Progress VCの隙間が大きいことから、さほど視界の邪魔にならないのもうれしいところだ。
しかも、細部にまでこだわった仕上がりにより、従来のS-tronic Paddle Progressよりもさらに質感が高く、純正パーツと見紛うばかりにインテリアに溶け込んでいるのも見逃せない点だ。
S-tronic Paddle Progress VCの装着は両面テープだけと実に簡単。それでいて、小気味よいクリック感があり、また、自然に指を伸ばした位置でパドルが操作できるのは、maniacsのパドルエクステンションに共通するメリットだ。
パドルを使ってアクティブにギヤセレクトをする人にはぜひお勧めしたい「maniacs S-tronic Paddle Progress VC」。なお、SモデルやRSモデルなど、大型パドルが装着されている車両には適合しないのでご注意を。
価格は税別で1万9500円。maniacs WEB SHOPや専門ショップなどで購入が可能だ。
商品の詳細や適合車種は、商品ページを参照のこと。