たとえば、2年または30000kmごとに、バッテリー液量や冷却水を点検したり、専用の診断システムによりクルマの状態をチェックすることなどが決められています。
下の写真は、ODIS(Offboard Diagnostic Information System)により車両診断を行っているところ。ODISは、Audi車の整備・修理には不可欠なツールで、Audi本社から最新の技術情報をネットワーク経由で受け取ることで、クルマの状態を常にベストに保つものです。
作業にあたる磯部さんは、Audiのメカニックの中で最高位の資格である「テクニカルマイスター」に認定されるメカニック。Audi車に精通したスペシャリストです。さっそく確認してもらうと、「ライトの消し忘れか何かで、一度バッテリーが上がりそうになっていますね。あと、スピーカーを外した履歴もありますが、とくに問題はありません」とのコメント。
こちらは専用のテスターによってバッテリーの内部抵抗を測り、その状態を確認している様子。通常は電圧を測定してバッテリーの状態を確認しますが、内部抵抗を測定したほうがより正確にバッテリーの状態がわかるそうです。結果は「良好」でした。
ひととおり点検が終わったら、サービス入庫を促すメッセージなどをリセットしてもらいます。
そして、ホイールのボルトを規定のトルク値で締めて、ピットを後にします。
さらに杉山さんは、「お客さまには消耗品類は早めの交換を提案していますが、必ずしもすべてのパーツを交換するわけではありません。そこで、近い将来、交換時期がやってくる消耗品についてはその時期をお客さまに伝え、注意を促すように心がけています」と話しました。
たとえば、ブレーキパッドやタイヤは今回は交換していませんが、交換時期の目安をお教えしているそうです。メインテナンスを押しつけるのではなく、お客さまの考えを尊重しながらカーライフをサポートしていくれているのが、とても印象的でした。
さっそく応募......といきたいところですが、クイズに挑戦すると当選確率が最大5倍にアップするというので、まずはクイズのコーナーへ。クイズは
車検(法定2年点検)とAudi社指定点検を済ませ、まずはひと安心。気分もリフレッシュできたところで、暖かくなるこれからの季節、ドライブが楽しみです。
(Text by Satoshi Ubukata)