しかし、ワイパーは消耗品。時間の経過とともに劣化し、拭き残しが目立ってきたら交換が必要です。雨の日に「しまった、交換しておけばよかった」と後悔しないよう、早めの交換がお勧めです。
左はAudi純正ワイパーブレードです。高速走行時の"浮き上がり"を抑える空力デザインを採用しています。触ってみるとしなやかに動き、これならフロントガラスの水滴をしっかり払い去ってくれそうです。
今回もプロジェクトカーのAudi S4(2009年モデル)を神奈川県横浜市にある
ワイパーをサービスポジションにセットしたあとは、左右のワイパーブレードを交換します。メカニックがウエス片手に作業しているのは、ワイパーブレードを外した状態で、ワイパーアームがフロントガラスを傷つけないための配慮です。こういう細かい気づかいがうれしいですね。
雨の日、安心して走れるよう、タイヤにも気を配りたいものです。タイヤが摩耗して溝が浅くなってくると、雨の日にタイヤ本来の性能が発揮できず、走りが不安定になります。日本の法規では残り溝が1.6mmになるまで使用できますが、それはあくまで法律上のこと。備えあれば憂いなし、ということでタイヤも早期交換がお勧めです。
ところで、ピレリ・チントゥラートP7には左の写真のように「AO」の文字が記されています。これは、Audiの"認定タイヤ"であることを示すマークです。Audiは、さまざまなタイヤをテストし、安全性、快適性、ウェット性などを厳しくチェックし、基準を満たしたタイヤにお墨付きを与えているのです。
Audi港南台では、タイヤの組み替えもメカニックが行っています。専用のツールを使ってタイヤをアルミホイールから脱着し、また、ホイールバランスも調整します。
タイヤの組み替えとともに、エアバルブも交換しておきます。経年変化したエアバルブは空気漏れの原因になります。エアバルブを交換するには、タイヤをアルミホイールから外さなければなりませんので、タイヤ交換と同時にエアバルブを新品に替えておくのがベストでしょう。
タイヤを組み替えたあと、手際よくクルマにホイールを装着するメカニック。トルクレンチを使って、規定のトルクでボルトを締めていきます。
最後に、タイヤの空気圧を調整します。指定の空気圧は運転席ドアの後端に貼られたステッカーに記されています。 乗車人数や荷物の量によって最適な値が異なりますので、使い方を考えて設定します。
そして、今回はエンジンオイルも交換しました。Audi S4ではエンジンオイルの交換時期を車載のコンピューターが判断して知らせる"ロングライフサービス"を利用しており、交換時期が迫っていることをドライバーインフォメーションシステム(DIS)が示していました。
ロングライフサービスを利用するクルマでは、オイル交換のタイミングは最長2年または3万km。オイルフィルターも長期間使われることになりますので、オイル交換の際には、オイルフィルターも新品に交換しておきたいものです。
Audi S4のオイルフィルターは、カートリッジごとではなく、紙の部分だけを交換するタイプです。これなら、省資源にも役立ちそうです。
エンジンオイルは、Audiが定める「VW504 00」規格を満たすAudi LLS エンジンオイルを使用します。エンジンを保護するとともに、その性能を引き出し、また、省燃費にも寄与する高性能のオイルです。しかも、ロングライフサービスに対応するので、経済的で環境にもやさしいのです。
作業は、専用の機器を使って古いオイルを抜いたあと、新しいオイルを6.2L注入しました。いわゆる"オイルレベルゲージ"がないAudi S4では、オイルの量はMMI画面でチェックします。一方、サービス工場には作業用のオイルレベルゲージが用意されており、エンジンルームからでもオイルレベルがわかるようになっています。
必要な量が入ったら、専用のテスターでオイル交換時期のリセットをします。これで、新しいメッセージが表示されるまではエンジンオイルの交換は不要です。ただし、走行にともないエンジンオイルは少しずつ消費されますから、オイルレベル警告灯が点いたら、Audi LLS エンジンオイルを補充してください。
なお、外出先などでオイルレベル警告灯が点いた場合にエンジンオイルが補充できるよう、1L缶をクルマに常備することをお勧めします。Audi純正アクセサリーのオイルボトルケースを使えば、トランク内に固定ができるので携帯に便利です。
私も、愛車のラゲッジスペースには必ず1本、1L缶を備えています。おかげで、いざというときでも慌てることがありません。
今回もプロジェクトカーのAudi S4(2009年モデル)を神奈川県横浜市にある
ワイパーをサービスポジションにセットしたあとは、左右のワイパーブレードを交換します。メカニックがウエス片手に作業しているのは、ワイパーブレードを外した状態で、ワイパーアームがフロントガラスを傷つけないための配慮です。こういう細かい気づかいがうれしいですね。
雨の日、安心して走れるよう、タイヤにも気を配りたいものです。タイヤが摩耗して溝が浅くなってくると、雨の日にタイヤ本来の性能が発揮できず、走りが不安定になります。日本の法規では残り溝が1.6mmになるまで使用できますが、それはあくまで法律上のこと。備えあれば憂いなし、ということでタイヤも早期交換がお勧めです。
今回は4本すべてを新品に交換します。問題は、数あるタイヤのなかから、クルマのパワーやハンドリング、快適性、車両重量などにマッチする製品を選びだすことです。こんなとき頼りになるのがAudi正規ディーラーのスタッフ。さっそく相談すると、Audi S4にふさわしいタイヤとして勧めてくれたのが、ピレリ・チントゥラートP7でした。タイヤサイズはいままでと同じ245/40R18 93Yです。
下の写真で、右がいままで履いていたタイヤ、左が新品のピレリ・チントゥラートP7です。
Audi港南台では、タイヤの組み替えもメカニックが行っています。専用のツールを使ってタイヤをアルミホイールから脱着し、また、ホイールバランスも調整します。
タイヤの組み替えとともに、エアバルブも交換しておきます。経年変化したエアバルブは空気漏れの原因になります。エアバルブを交換するには、タイヤをアルミホイールから外さなければなりませんので、タイヤ交換と同時にエアバルブを新品に替えておくのがベストでしょう。
タイヤを組み替えたあと、手際よくクルマにホイールを装着するメカニック。トルクレンチを使って、規定のトルクでボルトを締めていきます。
そして、今回はエンジンオイルも交換しました。Audi S4ではエンジンオイルの交換時期を車載のコンピューターが判断して知らせる"ロングライフサービス"を利用しており、交換時期が迫っていることをドライバーインフォメーションシステム(DIS)が示していました。
そこでワイパーブレードとタイヤの交換にあわせて、エンジンオイルの交換もお願いしました。
Audi S4のオイルフィルターは、カートリッジごとではなく、紙の部分だけを交換するタイプです。これなら、省資源にも役立ちそうです。
エンジンオイルは、Audiが定める「VW504 00」規格を満たすAudi LLS エンジンオイルを使用します。エンジンを保護するとともに、その性能を引き出し、また、省燃費にも寄与する高性能のオイルです。しかも、ロングライフサービスに対応するので、経済的で環境にもやさしいのです。
なお、Audi純正エンジンオイルをお勧めする理由については、後日、詳しくレポートします。
作業は、専用の機器を使って古いオイルを抜いたあと、新しいオイルを6.2L注入しました。いわゆる"オイルレベルゲージ"がないAudi S4では、オイルの量はMMI画面でチェックします。一方、サービス工場には作業用のオイルレベルゲージが用意されており、エンジンルームからでもオイルレベルがわかるようになっています。
私も、愛車のラゲッジスペースには必ず1本、1L缶を備えています。おかげで、いざというときでも慌てることがありません。
作業が終わり、ディーラーから走りだすと、タイヤのロードノイズが小さくなり、また、乗り心地が良くなったことにすぐに気づきました。エンジンのノイズも少し小さくなったようです。別の日に、雨の中を走行したときには、ワイパーの拭き残しがなくなり、クリアな視界によって快適なドライブが楽しめました。
おかげで、遠出したくなりましたが、その前にカーナビの地図を最新版に更新することにしました。次回はそのときの様子をレポートします(2013年6月6日更新予定)。
どうぞお楽しみに!
(Text by Satoshi Ubukata)