「血液」に例えられるほど、クルマにとっては大切な役割を持つエンジンオイル。Audi純正エンジンオイルがなぜおすすめなのか、エンジンオイルのプロフェッショナルにお話しをうかがいました。
ナビの画面上には地図はもちろん、インターチェンジやSA/PA情報が表示されますので、「次はどこで休憩しようか?」と予定を立てるのにも重宝です。また、到着予定時刻がわかるのも助かります。やはり、地図は新しいほうがいい!

ところで、この日1to8.net取材班が向かったのは名古屋市にあるBPカストロール社のテクノロジーセンターです。エンジンオイルのプロフェッショナルにAudi純正エンジンオイルの優位性についてお話しをうかがうためです。

というのも、Audi純正エンジンオイルの「Audi LLS エンジンオイル 504 00」や「Audiプレミアム エンジンオイル」は、Audiとカストロールが共同で開発し、カストロールが供給しているから。もちろん、新車に充填されているのも、同社が供給するAudi純正エンジンオイルであるのはいうまでもありません。
テクノロジーセンターでは、カスタマートレーニングがご担当の大橋通人さんに、エンジンオイルの基礎知識からAudi純正エンジンオイルの優位性まで、さまざまなお話しをうかがうことができました。

「Audi LLS エンジンオイル 504 00」の特長を、大橋さんが簡潔に説明してくれたので、まずは次の動画をご覧ください。



大橋さんによれば、「Audi LLS エンジンオイル 504 00」は、ロングライフサービスにより最長2年または30,000kmの交換サイクルを実現すること、そして、優れた環境性能と高いエンジン保護性能を両立するのが特長とのこと。

これらについて、少し補足しておきましょう。

エンジンオイルには、金属部分の摩擦や摩耗を減らす"潤滑作用"や、シリンダー内の燃焼ガスを閉じ込める"密封作用"、ピストンなどを冷やす"冷却作用"など、さまざまな働きがあります。これを実現するエンジンオイルには、原油から精製される鉱物油と、化学的に合成される全合成油、そして、全合成油と鉱物油を混ぜてつくる部分合成油があります。全合成油は鉱物油や部分合成油に比べて価格は高いのですが、不純物がきわめて少なく、化学的に安定であることから、初期性能が高く、性能の低下が少ないという長所があります。

「Audi LLS エンジンオイル 504 00」は全合成油であり、オイル自体が劣化しにくく、長時間使用してもエンジンを良い状態に保つことができます。また、新しいオイルをこまめに補充することで、オイル交換のサイクルが長くできる"ロングライフサービス"に対応。エコロジーかつエコノミーなエンジンオイルというわけです。

そして、「Audi LLS エンジンオイル 504 00」のすごいところが、低燃費とエンジン保護性能を両立させたところです。

エンジンの性能を表すものとして「0W-40」や「5W-30」という数字があることはご存じでしょう。これは粘度指数といい、"W"の前の数字が低温での、また"-(ハイフン)"のうしろの数字が高温でのオイルの粘り具合を示しています。低温での粘度はその数字が小さいほど低温の始動性が優れることを意味します。

そして、高温での粘度は、数字が大きいほど熱さに強く、また、過酷なコンディションでもエンジンを保護する性能が高いことを物語っています。反面、数字が大きな高粘度のオイルはそのぶんエンジンを動かす抵抗になりますから、燃費の点では不利といえます。

「Audi LLS エンジンオイル 504 00」の粘度は5W-30ですが、市販の5W-30のエンジンオイルとは性能が異なります。低燃費を実現するために"-30"の粘度を持つのですが、エンジンに負担のかかる状況でも高い保護性能を確保。エンジン保護という点では"-40"に相当する実力を持っているのです。

「Audi LLS エンジンオイル 504 00」が低燃費とエンジン保護性能を両立させたというのは、そういう意味です。いいかえれば、市販の5W-30では、Audiのエンジンを保護するには性能が不足しており、Audiのエンジンには使用できません。

Audiのエンジンを保護し、その性能を十二分に発揮しながら、省燃費も手に入れられるのが「Audi LLS エンジンオイル 504 00」なんですね。Audiのことを考えてつくられたオイルに、こんな秘密が隠されているとは!
ということで、愛車のことを思えば、「Audi LLS エンジンオイル 504 00」を必ず選択したいものです。

さて、次回は夏限定の快適グッズを紹介します(2013年7月11日更新予定)。お楽しみに!

(Text by Satoshi Ubukata)