2010年12月15日、アウディ ジャパンは、同社のフラッグシップサルーン「アウディA8」をフルモデルチェンジし、同日より販売を開始した。



アウディのラグジュアリーサルーン「アウディA8」が3代目に生まれ変わった。「Art of Progress(革新の美学)」をテーマに、アウディが誇るエレガントなデザインとダイナミックな走りをさらに進化させたのが特徴だ。
写真はA8の特徴でもあるLEDヘッドライト。ポジションニングライトに加えて、ロービーム、ハイビームなどすべてのランプにLEDが使われている。昼はシングルフレームグリル、夜はこのLEDヘッドライトがA8の存在を強くアピールする。

インテリアは、乗員を取り巻く"ラップアラウンドデザイン"が、開放的で心地良い空間を演出する。カーナビやオーディオ、車両設定機能を統合した「MMI」用8インチモニター(格納式)をダッシュ中央にレイアウトしている。
最新版のMMIは、タッチパッドで文字入力やカーソル移動、ラジオの選曲ができる「MMIタッチ」を採用。アルファベットや数字に加えて、日本語にも対応し、カタカナ、ひらがな(ローマ字入力もできる)での指示が可能だ。
標準モデルの「A8」の他に、ホイールベースを130mm延長した「A8L」が用意される。こちらは後席が2人乗りのセパレートシートとなり、10.2インチの大型モニターやマッサージ機能、リヤシートフットレスト(助手席側)など、おもてなしの機能が盛りだくさんだ。
ヘッドライト、テールランプに加えて、室内照明にもLEDを積極的に採用するアウディA8。この"アンビエンスライト"は3とおりのカラーパターンをMMIで切り替えることが可能。
A8といえば、初代よりアルミスペースフレーム(ASF)を用いたボディが先進性を象徴していた。この新型A8でもASFを採用するが、今回はBピラーには熱間成形スチールを用いることで、側面衝突時の衝撃吸収性能やボディ剛性の向上を図っている。

エンジンは、スーパーチャージャー付き3L V6の「3.0 TFSI」と、自然吸気の4.2L V8の4.2 FSIの2種類を用意。組み合わされるトランスミッションは8速ティプトロニックである。

全グレードにフルタイム4WDのquattroを採用。Audi A8 4.2 FSI quattroでは、オプションでリアスポーツディファレンシャルを選ぶことも可能だ。サスペンションは前:5リンク、後:トラペゾイダル式を採用し、全車にアダプティブ エアサスペンションを搭載する。

ラインアップは次のとおり。 

Audi A8 3.0 TFSI quattro(945万円)
Audi A8 4.2 FSI quattro(1160万円)
Audi A8L 4.2 FSI quattro(1290万円)

(Text by S.Ubukata)