●アウディは、2010年に引き続き、2011年も電気自動車のラリーで優勝
●アウディAGエレクトロモビリティ ストラテジー統括責任者、フランシスカス ファン ミール:「A1 e-tronは、アルプスでもその優秀さを証明した」
●充電切れの心配のない、発電用の小型エンジンを搭載
<インゴルシュタット発、2011年7月12日>
第2回ジルブレッタ電気自動車ラリー(Silvretta Electric Car Rally)がオーストリアのモンタフォ ーンで開催され、アウディが総合優勝を飾りました。今年のラリーには合計で32台の電気自動車 がエントリー。勝利を収めたのはゼッケン206を付けたA1 e-tronで、昨年のR8 e-tronに続き、2年連続の優勝となります。ラリーに参加したもう1台のアウディ、Q5 HFCは燃料電池車としては最高位となる総合6位でゴールしています。

このイベントは、7月7日〜9日に開催された第14回ジルブレッタ クラシックラリーの一環として開催されました。最大傾斜15%の険しい山道で、3日間に渡って行われ、総走行距離は307km、合計の標高差は11,541mにも及びます。ちなみにジルブレッタとは、オーストリアの東アルプス に位置する山脈の名称です。

A1 e-tronは、市街地走行に最適化した、地域のゼロエミッション電気駆動システムを念頭において設計されています。その技術の基盤となるのは、リチウムイオンバッテリーで駆動される最高出力75kWの電気モーターです。バッテリー容量は12kWhで、フル充電に必要な時間は30分(急速充電)または3時間未満(通常充電)。1回の充電で走行可能な距離は50kmです。充電切れによる立ち往生を回避するため、必要に応じてバッテリーを充電する内燃エンジンがトランクのフロア下に搭載されています。出力15kWを発生する、この1ローター式のロータリーエンジン(254cc)は、バッテリー充電専用で車輪を直接駆動することはありません。

今回のラリーでは、アウディAGエレクトロモビリティ ストラテジー統括責任者のフランシスカス ファン ミールがA1 e-tronのハンドルを握りました。コドライバーを務めたのは、アウディに長年 勤務するゲルハルト グルーバーです。「アルプスの山岳路で電気自動車を走らせることは、考えられるもっとも困難な状況のひとつです。A1 e-tronが素晴らしい成績を収めたことは、電気モーターと内燃エンジンを組み合わせるという私たちの電気モビリティに対するアプローチが、正しい道のりを進んでいるという証明でもあります。2年連続の優勝に導いてくれた、献身的なチームにも感謝しています」とファン ミールは述べています。さらに彼は、次のようにコメントしています。「私たちは、初日は注意深く運転しました。100kmを超える距離にもかかわらず、バッテリーに十分な充電量を残してゴールしました。2 日目は、十分な準備が整っていたため1位でゴールすることができました。3日目の成績は2位でしたが、総合優勝を果たすにはこれで十分でした。A1 e-tronは、一切のトラブルなしに完走しました。私たちは、2012年のラリーも楽しみしています。もちろん、来年参加するためのコンセプトについて、既にいくつかのアイデアを持っています」

(アウディ ジャパン プレスリリース)