アウディAGは、2012年1月9日に開幕したデトロイトショーに、コンセプトカー「アウディQ3ヴェイル」を出展した。 アウディのコンパクトSUV「Q3」がベースのコンセプトカーは、スキーやスノーボードを楽しむ若者に向けた提案。車名の「ヴェイル(Vail)」は、アメリカ・コロラド州にある有名なスキーリゾートに由来する。


"エナジーレッド"とグレーのツートーンカラー、縦のバーが強調されたシングルフレームグリル、ボディ前後のアルミのアンダーガードなど、アウディQ3ヴェイルの見た目のインパクトはなかなかのものだ。255/45R20のオフロードタイヤを収めるために、トレッドは40mm広げられた。

インテリアはアルミやレザーがふんだんに用いられ、スポーティかつ豪華に仕上げられている。インストルメントパネルはナッパレザーでカバーされる。
ラゲッジスペースのサイドにはフラッシュライトが収められるが、充電は非接触式。ちなみに、室内のサーモボトルも非接触の給電方式が採用され、保温・保冷を可能とする。
搭載されるエンジンは最高出力314psを誇る2.5L直列5気筒ターボ。0-100km/h加速は5.5秒、最高速262km/hという駿足を誇る。
デザインだけでなくパフォーマンスでも標準モデルを圧倒するアウディQ3ヴェイル。雪上の「RSモデル」として、登場を期待したいところだ。

(Text by Satoshi Ubukata)