アウディは、2012年6月16日に開催される第80回ルマン24時間耐久レースにハイブリッドシステムを搭載したLMP1マシーンを投入する。 2001年にはTFSIエンジンで、また、2006年にはTDIエンジンでルマン24時間の歴史を変えてきたアウディが、新たな挑戦に乗り出す。2012年のルマン24時間にエントリーするLMP1マシーン「アウディR18」4台のうち2台をハイブリッドカーにするというのだ。

ACOが公開したエントリーリストによれば、カーナンバー1(#1)とカーナンバー2(#2)がハイブリッドのマシーンで、#1には2011年のルマンウイナーであるアンドレ・ロッテラーが、#2にはアラン・マクニッシュがドライバーとして登録されている。また、#3にはティモ・ベルンハルト、#4にはオリヴァー・ジャービスの名が記されている。

初回の走行テストで確かな手応えを得たというアウディスポーツのウルリッヒ代表は「ハイブリッドとウルトラ(ライトウェイトテクノロジー)を搭載するアウディR18がルマン24時間レースでどんなパフォーマンスを見せてくれるか、いまから楽しみだ」と述べている。
 

アウディまたは、2012年からスタートするWEC(世界耐久選手権)にLMP1マシーンを投入するとともに、セブリング12時間やスパ6時間に参戦することで、万全の体制で6月のルマンに臨みたい考えだ。

アウディ対トヨタのハイブリッドマシーンバトル。今年のルマンもエキサイティングな展開が期待できそうだ。

(Text by Satoshi Ubukata)