全長4237×全幅1777×全高1421mmの新型A3は、クーペのようなスポーティなフォルムが特徴の3ドアモデル。のちに5ドアのスポーツバックが投入されるはずだが、例によってまずは3ドアからデビューということになる。
フロントマスクは新型A4/A5、A6と共通のイメージでデザインされ、オプションのバイキセノンヘッドライトにはLEDのデイタイムライトが組み合わされる。フルLEDライトのオプションも用意される。
新型A3の全長はほぼ旧型と同じだが、ホイールベースは23mmプラスの2601mmに伸ばされる一方、フロントオーバーハングがカットされたことでよりスポーティな印象を受ける。バイキセノンヘッドライトまたはフルLEDライト装着車ではテールライトがLEDタイプになる。
インテリアデザインは一新され、水平基調のダッシュボードに円形のエアベントの組み合わせが特徴的。ついにA3にもMMIが採用され、ダッシュボード中央のモニターは7インチの高精細タイプ(仕様により5.8インチも用意される)になる。
MMIは最新版の「MMIタッチ」が搭載される。ロータリースイッチの上面にタッチバッドが配置されており、文字入力やポインターの移動が可能となる。A8と同じインフォテインメントが楽しめるのもMMIタッチの特徴。オプションでバング&オルフセンサウンドシステムが用意されるのもうれしい。
後席は定員3名分のシートが用意される。大人2人には十分なスペースだろう。ラゲッジスペースは通常時が365L、シートバックを倒せば1100Lまでスペースを拡大することができる。
サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクを採用する。オプションのアウディドライブセレクトを選べば、電子制御ダンパーの「マグネティックライド」が同時に装着される。人気のS-line(写真下)も用意される。
これ以外にもまだまだ見どころがたくさんある新型A3。ヨーロッパでは2012年春に販売がスタートし、夏にはデリバリーが始まるとのことだ。
(Text by Satoshi Ubukata)