アウディQ3は、全長4385×全幅1830×全高1615mmのコンパクトなボディに、アウディQシリーズの魅力をぎゅっと凝縮したニューモデル。他のQシリーズが縦置きエンジンレイアウトを採用するのに対し、このQ3は横置きエンジンレイアウトを採用。2605mmのホイールベースは、フォルクスワーゲン・ティグアンと同じ数字で、前:マクファーソンストラット、後:4リンクのサスペンションなど、基本設計を共有している。
エクステリアは、最新のアウディの文法どおり。上端の角を落としたシングルフレームグリルやLEDポジショニングランプ付きバイキセノンヘッドライトが、ひとめでアウディとわかるフロントマスクをつくりあげている。と同時に、テールゲートがサイドまで回り込む"ラップアラウンドデザイン"やクーペのようなルーフラインなどがQシリーズの一員であることを物語る。
インテリアにもラップアラウンドデザインが繰り返され、コックピットを取り囲むようなダッシュボードが居心地の良さを演出する。
いまやアウディの特徴のひとつとなったMMI(マルチメディアインターフェース)は全車に標準装着される。
どちらにも、湿式多板クラッチを用いた7速Sトロニックが組み合わされ、ハルデックスカップリングを用いたクワトロにより、余裕あるトルクを路面に伝えている。
とはいえ、このクワトロはオフロード走行が目的ではなく、オンロードを力強く駆けぬけるためのもの。それは、他のQシリーズにもいえることで、Qシリーズの都会的なイメージとぴったりあう。
先述のとおり、ラインアップはQ3 2.0 TFSI クワトロ 211PS(479万円)とQ3 2.0 TFSI クワトロ 170PS(409万円)の2グレード。211PSは本日2012年5月8日の発売で、170PSは2012年秋以降のデリバリーになる。
(Text by Satoshi Ubukata)