2012年7月25日、アウディAGは「アウディR8」のフェイスリフトを発表した。 ついにこの日がやってきた!

2007年に登場したアウディのスーパースポーツ「アウディR8」が、デビュー6年目にして初のフェイスリフトを実施した。

新しいアウディR8は、他のモデルと同じように、ライン状のLEDポジショニングランプ(デイタイムランニングライト)が付いたヘッドライトや、上のコーナーをカットしたシングルフレームグリルを装着することで、最新のアウディスタイルを実現しているのが特徴。アウディR8では、LEDヘッドライトが全車に標準で装着されるようになり、これまで以上に特徴的なフロントマスクに仕上がっている。


ボディバリエーションは、クーペとスパイダーの2タイプで、クーペには4.2 V8 FSI(430ps/43.8kgm)と5.2 V10 FSI(525ps/54.0kgm)、またスパイダーには5.2 V10 FSIが用意されるのは従来どおり。エンジンのスペックにも変わりがない。


一方、トランスミッションは、従来の「Rトロニック」に代えて、ついに7速Sトロニックが搭載されることになった。2組のクラッチを切り替えながらシフトするSトロニックは、Rトロニックに比べて素早いシフトアップ/ダウンを実現するうえに、シフトアップ時の空走感もないだけに、これまで以上に気持ちの良い走りが期待できる。

このSトロニックは、V8にオプション、V10では標準で装着される。


さらに、新型アウディR8には、新たにトップグレードとして「アウディR8プラス」が設定される。


R8 V10クーペをベースに、エンジンパワーを550psまで引き上げることにより、0-100km/h加速は3.5秒(R8 V10は3.6秒)、最高速は317km/h(同314km/h)をマークする。なお、ボディのマットペイントはR8プラスだけのオプションである。
デザインの変更もさることながら、Sトロニックの搭載がうれしい新型アウディR8。当然、スーパースポーツとしての走りにも磨きがかかっているはずで、日本上陸がいまから待ち遠しい。


(Text by Satoshi Ubukata)