2007年に登場したアウディのスーパースポーツ「アウディR8」が、デビュー6年目にして初のフェイスリフトを実施した。
新しいアウディR8は、他のモデルと同じように、ライン状のLEDポジショニングランプ(デイタイムランニングライト)が付いたヘッドライトや、上のコーナーをカットしたシングルフレームグリルを装着することで、最新のアウディスタイルを実現しているのが特徴。アウディR8では、LEDヘッドライトが全車に標準で装着されるようになり、これまで以上に特徴的なフロントマスクに仕上がっている。
ボディバリエーションは、クーペとスパイダーの2タイプで、クーペには4.2 V8 FSI(430ps/43.8kgm)と5.2 V10 FSI(525ps/54.0kgm)、またスパイダーには5.2 V10 FSIが用意されるのは従来どおり。エンジンのスペックにも変わりがない。
一方、トランスミッションは、従来の「Rトロニック」に代えて、ついに7速Sトロニックが搭載されることになった。2組のクラッチを切り替えながらシフトするSトロニックは、Rトロニックに比べて素早いシフトアップ/ダウンを実現するうえに、シフトアップ時の空走感もないだけに、これまで以上に気持ちの良い走りが期待できる。
このSトロニックは、V8にオプション、V10では標準で装着される。
さらに、新型アウディR8には、新たにトップグレードとして「アウディR8プラス」が設定される。
デザインの変更もさることながら、Sトロニックの搭載がうれしい新型アウディR8。当然、スーパースポーツとしての走りにも磨きがかかっているはずで、日本上陸がいまから待ち遠しい。
(Text by Satoshi Ubukata)