アウディは、ルマンレーサーのアウディR18 e-tron クワトロ/R18 ultraに使用した「デジタルリアビューミラー」を市販車に採用する。
デジタルリアビューミラーが装着されるのは、2012年末に発売が予定されているEVスポーツ「アウディR8 e-tron」だ。写真はニュルブルクリンクを走るプロトタイプだが、リアウインドーがないため、これまでのルームミラーは使いものにならない。
そこでリアに小型カメラを取り付け、その映像をルームミラー代わりのデジタルリアビューミラーに表示させることで、後方の視界を確保しようというのだ。
7.7インチのモニターは、サムスン製のアクティブマトリクス式の有機ELディスプレイで、乗用車に用いられるのはこれが初めて。省電力で反応速度が速いのが特徴だ。
先日、ニュルブルクリンク北コースで8分9秒099のコースレコードを叩き出したR8 e-tronの写真を見ると、このデジタルリアビューミラーが装着されていることがわかる。モータースポーツから市販車への技術移転は、こんなところにも及んでいるのだ。
(Text by Satoshi Ubukata)