2014年6月10日、アウディ ジャパンは、Audi A1/A1 Sportbackに気筒休止システム付きの1.4 TFSIエンジン搭載モデルを追加し、同日より販売を開始した。

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現在、Audi A1/A1 Sportbackには、122ps仕様の1.4 TFSIエンジンが用意されているが、新たに140ps仕様の1.4 TFSIエンジンが追加されることになった。

140ps仕様の1.4 TFSIはすでにAudi A3 Sportback/A3 Sedanに採用されているエンジンで、最高出力140ps/4500〜6000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1500〜3500rpmと、122ps仕様に比べて18ps/50Nmの性能アップを果たしている。

さらに、走行中、エンジンがあまり力を必要としない場面では、4気筒のうち第2、第3の2気筒を休止(吸気/排気バルブを開かず、燃焼の噴射を中止)することで、燃費向上を図る。実際、JC08モード燃費は、122ps仕様の17.8km/Lに対し、140ps仕様は20.5km/Lを達成している。

価格は、Audi A1 1.4 TFSI cylinder on demandが314万円、Audi A1 Aportback 1.4 TFSI cylinder on demandが334万円。Audi A1 1.4 TFSI(122ps)、Audi A1 Aportback 1.4 TFSI(122ps)に対して33万円のアップとなる。

ただし、その装備には従来のスポーツパッケージ(15万円=スポーツシート、パドルシフト付き本革巻き3スポークマルチファンクションステアリングホイール、LEDインテリアライトパッケージ、カラードスリーブ、ポリッシュテールパイプ、16インチアルミホイール[A1 Sportback]/17インチアルミホイール[A1])が含まれるため、エンジンのみでは18万円アップと、なかなかリーズナブルな価格設定となっている。

Audi A1/A1 Sportbackをスポーティに乗りこなしたい方にはお勧めのグレード。なお、Audi A1/A1 Sportback 1.4 TFSI cylinder on demandの登場にともない、今後、ベースモデルではスポーツパッケージは選べなくなり、S-lineパッケージもAudi A1/A1 Sportback 1.4 TFSI cylinder on demandのみの設定になる。

(Text by Satoshi Ubukata)