カリフォルニア州シリコンバレーを出発した自動運転のAudi A7が、2015年1月5日、ネバダ州ラスベガスに到着した。 自動運転システムを搭載したAudi A7 Sportbackが、約900kmの道のりを走りきった。運転席にジャーナリスト、助手席にAudiのエンジニアを乗せたこのコンセプトカーがシリコンバレーを出発したのが1月4日のこと。約160kmごとにドライバー交替しながら、CES(国際家電ショー) 2015が開かれるラスベガスに無事に辿りついたのだ。


自動運転の実現が近いことをアピールしたAudiは、1月6日に開幕したCES 2015にて、さまざまな先進技術を展示している。


下の写真は新型Audi Q7のコックピット。ヴァーチャルコックピットと呼ばれるメーターパネルや新デザインのMMIタッチパッドなどに注目が集まる。

インフォテインメントシステムのMMIは、Car Play(Apple)、Android Auto(Google)の両者に対応する。


後席のパッセンジャーからMMIの操作などが可能なAudiタブレットを披露。車内での安全性や耐熱性にも配慮した設計で、取り外して車外で利用することも可能。通信には車内LANや、車外の無線LANが利用できる。
左下の写真はスマートウォッチ。アドバンストキーとして使える腕時計で、これまで以上にさまざまな機能を搭載できるという。一方、右下の写真は電気自動車用の非接触式充電システム。プレートの上に車両を停めれば、自動的に充電が行われるというものだ。


このほかにもAudi R8 LMXに搭載されたレーザーハイビームや3Dサウンドシステムなど、さまざまなエレクトロニクス技術が紹介されている。CES 2015は1月9日まで開催される。

(Text by Satoshi Ubukata)