Audi AGは、2015年4月20日に開幕する上海モーターショーで「Audi Q7 e-tron 2.0 TFSI quattro」を初公開する。 すでにAudiはプラグインハイブリッドカーの「Audi Q7 e-tron 3.0 TDI quattro」を公開しているが、ガソリンエンジンを積む「Audi Q7 e-tron 2.0 TFSI quattro」の披露するのはこれが初めて。Audiは中国、シンガポール、そして、日本向けに2.0 TFSI版を開発し、2016年以降、市場への投入を予定している。


Audi Q7 e-tron 2.0 TFSI quattroの心臓部は、252psの2L直列4気筒ターボと94kWのモーターの組み合わせで、システム全体としては367ps/700Nm(71.4kgm)という高いパフォーマンスを誇る。駆動方式はフルタイム4WDのquattroで、0-100km/h加速は5.9秒、最高速は220km/hをマークする。

17.3kWhのバッテリーを搭載し、電気だけで最大53kmの走行が可能。電気、ガソリンともにフルの状態なら航続距離は1020km。


この他にもAudiはワールドプレミアを用意している。こちらのプラグインハイブリッドカーは、「Audi prologue」ファミリーの一員に加わる「Audi prologue allroad concept」で、ジュネーブショーで披露された「Audi prologue Avant」のクロスオーバー版。Audi prologue Avantに対し、全高は77mm高い。


そしてこちらは、2016年に中国で発売が予定されている「Audi A6 L e-tron」。2.0 TFSIとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドカーで、中国国内で生産される。


中国市場において、e-tron=プラグインハイブリッドで主導権を握ろうとするAudiの意気込みが、このラインアップに見て取ることができる。

(Text by Satoshi Ubukata)