基本設計をAudi A4と共有するAudi A5は、縦置きパワートレイン用の新アーキテクチャ「MLB evo」を採用することで、走行性能の向上に加えて約50kgの軽量化やアシスタンスシステムの充実を図っている。
ドイツ市場には、5種類のTFSIまたはTDIエンジンを用意。トランスミッションは、FF、quattroともに6速マニュアルまたは7速Sトロニックが組み合わされる。
一部のquattroには、オンデマンド方式の4WDである「quattro ultra」を採用することで、効率の向上を図る。
インテリアはAudi A4同様の水平基調のダッシュボードが特徴で、フルデジタルメーターのバーチャルコックピットも選択が可能だ。
ラゲッジスペースは旧型よりも10L増えて465Lに。後席は4:2:4の分割可倒式で、シートバックを倒すことで簡単に荷室を拡大することが可能だ。
トランクリッドはリヤバンパー下にかざした足の動きで開けることのできるジェスチャーコントロールが選択できる。
Audi A5 Coupeと同時に、スポーツモデルの「Audi S5 Coupe」も同時にデビューした。
注目は搭載されるエンジンで、これまでのスーパーチャージャー付き3L V6に代えて、3L V6ターボが採用されている。最高出力は21psアップの354psで、8速ティプトロニックが組み合わされる。
ドイツなどヨーロッパ諸国における新型Audi A5 Coupeの発売は2016年秋を予定している。
(Text by Satoshi Ubukata)