全長4.53m、全幅2m、全高1.15mのAudi PB18 e-tronは、ルマン42時間レースで活躍した「Audi R18」などに似たキャビンフォワードのプロポーションを採用。Audi R18はシート背後にエンジンを置くミッドシップレイアウトを採用していたが、これにならったデザインということになる。ただし、Audi PB18 e-tronの場合、シートの背後に配置されるのは全固体電池のバッテリーパックということになる。
モーターは、フロント用に1基、リヤ用に2基の計3基が搭載され、4WDのquattroを構成。パワーはフロントアクスルが150kW、リヤアクスルが350kWの計500kWで、ブーストモードでは一時的に570kWの最高出力を発揮する。
ユニークなのがそのシートレイアウト。ひとりで楽しむときにはドライバーモノコックをセンターのポジションにすることで、レーシングカーのようなモノポストに。
一方、ドライバーモノコックをスライドさせれば、助手席に乗員を迎えることが可能だ。
現在、Audiが取り組む自動運転車とは対極にあるAudi PB18 e-tron。果たしてこのコンセプトカーが、将来どんなスポーツカーに化けるのか、いまから楽しみだ。
(Text by Satoshi Ubukata)