2018年9月18日、Audiはサンフランシスコにおいて、同社としては初の量産EVとなる「Audi e-tron」を発表した。
Audiの量産EV第一弾はSUVの「Audi e-tron」である。全長4901×全幅1935×全高1616mmのボディは、「Audi Q5」と「Audi Q7」の中間のサイズで、バッテリーなどを床下に配置することで、余裕ある居住空間と550L(通常時)のラゲッジスペースを確保している。

Audi e-tronのエクステリアは、Qファミリーの特徴を受け継いでいる。垂直のストラットを備えた8角形のシングルフレームグリルもその一例である。一方、空気抵抗を低減するために、シングルフレームグリルの背後に可変クーリングエアインテークを設置。冷却が不要なときには電動ルーバーを閉じて、空気抵抗を低減できる。


オプションのバーチャルエクステリアミラーも空気抵抗を低減するアイテムのひとつ。ミラーの代わりに小型カメラを設置することで、Cd値を通常の0.28から0.27に減らすことができる。カメラの映像は、ドアの内側に設置されたOLEDディスプレイで確認できる。

サスペンションは、車高調整機能がついたアダプティブ エアサスペンションを標準装着。高速走行時に車高を低くすることで空力を改善し、航続距離を伸ばすことができる。

ちなみに、Audi e-tronと2019年に登場予定の「Audi e-tron Sportback」はAudiの縦置きパワートレイン用プラットフォームの「MLB」を採用している。


インテリアは、「Audi A8」や「Audi A7」などと共通のイメージ。水平基調のインストルメントパネルや、大型ディスプレスを上下に配したMMIタッチレスポンス、アウディ バーチャルコックピットなどにより、シンプルで先進的な雰囲気をつくりだしている。


駆動用モーターを前後アクスルに1個ずつ搭載することでquattroを形成。2個のモーターを合わせたシステム最高出力は300kW、最大トルクは664Nmで、0-100km/h加速は5.7秒、最高速は200km/h(リミッター作動)をマークする。駆動用バッテリーの容量は95kWhで、WLTPドライビングサイクルでの航続距離は400km以上。回生ブレーキを効率的に活用することで、航続距離を最大30%伸ばすことに成功したという。

充電は、最大150kWのDC(直流)充電器による急速充電に対応する。また、標準で最大11kWの交流(AC)充電に対応、オプションで22kWタイプの利用も可能だ。


ベルギーのブリュッセル工場で生産されるAudi e-tron、ドイツでの車両価格は7万9900ユーロ(約1040万円)からで、ヨーロッパでは2018年後半にもデリバリーが開始される。

AudiはこのAudi e-tronを皮切りに、2025年までに12のEVを発売し、プラグインハイブリッドなどを含めた電動化モデルの割合を3分の1まで高めたい考えだ。

(Text by Satoshi Ubukata)