2017年6月14日、Audi Sport GmbHは「Audi R8 Spyder」に610psのV10エンジンを搭載する「Audi R8 Spyder V10 plus」を追加し、2017年の夏の終わりに販売を開始する。 Audi Sport GmbHが手がけるスーパースポーツモデル「Audi R8」には、CoupeとSpydeというふたつのボディタイプが存在する。搭載されるエンジンは5.2 FSI、すなわち、5.2L V10直噴エンジンで、540psと610psを用意。Coupeでは、前者をAudi R8 Coupe V10に、後者をAudi R8 Coupe V10 plusに搭載している。

一方、これまでSpyderは540ps版を搭載するAudi R8 Spyder V10のみというラインアップだったが、Audi史上最速のオープンスポーツとなるAudi R8 Spyder V10 plusがこのたび加わることになった。


610ps、560Nm(57.1kgm)の5.2 FSIエンジンを積むAudi R8 Spyder V10 plusは、7速Sトロニックとquattroにより強大なパワーを余すところなく路面に伝え、0-100km/h加速はわずか3.3秒、最高速は328km/hに達するという。

電動格納式リヤスポイラーを搭載するAudi R8 Spyder V10に対し、Audi R8 Spyder V10 plusは固定式のリヤスポイラーを採用。このリヤスポイラーをはじめ、サイドスカート、サイドブレード、ソフトトップカバーなどをカーボン製とすることで軽量化を図っている。


室内では、4つサテライトスイッチが備わるR8パフォーマンスステアリングを標準で装備し、エンジンのオン/オフ、アウディ ドライブセレクトの操作に加えて、パフォーマンスモードやエキゾーストフラップの選択がステアリングホイール上で可能となる。


ドイツでの価格は20万7500ユーロ(約2560万円)から。

(Text by Satoshi Ubukata)