2017年3月7日、Audiは2018年に投入予定の「Audi Q8」につながるスタディ「Audi Q8 sport concept」を公開した。 2017年1月のデトロイトショーでAudiが「Audi Q8 concept」を発表したことはすでに
注目はそのパワートレイン。Audi Q8 conceptがプラグインハイブリッドを搭載していたのに対し、Audi Q8 sport conceptでは、ツインターボ+電動コンプレッサーを備える3.0 TFSIエンジンと、マイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、高性能かつ高効率なパワートレインを実現しているのだ。


エンジンとトランスミッションのあいだは20kWのスターターモーターを配置。減速時にはエネルギー回生を行い0.9kWhのリチウムイオンバッテリーを充電。加速時には20kW/170Nmの電気モーターとしてエンジンをアシストする。低速時はモーターのみの走行も可能で、また、コースティング時には完全にエンジンが停止する。これにより、100km走行あたり1Lの燃料が削減できるという。

これを支えているのが48Vの電源システムで、"マイルド"といっても高い機能を備えているのが特徴だ。それでいて、コストや重量の点でもアドバンテージは多い。


一方、450psを発揮する3.0 TFSIには、2つのターボチャージャーに加えて、モーター駆動のコンプレッサーを搭載。ターボの効果が低い低回転時などに過給をサポートすることで、幅広い回転域で力強い加速を実現する。すでにAudiは「Audi SQ7」のディーゼルエンジンに電動コンプレッサーを採用しているが、ガソリンエンジンにもこのテクノリジーを適用したい考えだ。


(Text by Satoshi Ubukata)