Hitotsuyama Racingは、5月29日、1Day開催によって行われたスーパー耐久開幕戦をポール・トゥ・ウィンという最高の形で飾ることができました。 午前中、小雨の中行われた予選ではAライバー藤井誠暢、Bドライバー都筑晶裕ともにトップタイムをマーク、Audi R8 LMS は2位の#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE に約3.5秒の差をつけ圧倒的な速さを示しました。
また、予選順位には反映されないもののC ドライバー予選でもマイケル・キムがしっかりとトップタイムをマークし、盤石の態勢で午後の決勝に挑むこととなりました。

小雨が降り続く中、1周のセーフティーカーランを終え、13時39分に3時間レースがスタート。
Audi R8 LMS は藤井誠暢のドライブによりトップで1コーナーに進入。その後も2位以降との差を広げていくものと想定していました。
しかし、午前中の予選で都筑が訴えていた「路面が乾き始めるとリヤのグリップが落ちてしまう」症状が発生。差を広げるどころか、2位の#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE の谷口選手に詰め寄られる厳しい展開になりました。

チームでは、タイヤの内圧を変更する等の作業も考慮し、予定より早めに藤井誠暢をピットインさせ、若干のセッティング変更と給油、マイケル・キムへのドライバーチェンジを行い再びコースに送り出しました。マイケル・キムは予選ラップを上回るハイペースで快走。ピットインのタイミングの違いで一時的に落ちていた順位も各車がピットインを済ませると、再び総合トップに復帰しました。

その後間もなくして霧が強まり、セーフティーカーが導入されたため、チームはこの間に最後のピットストップを行う戦略に変更し、給油と都筑晶裕へのドライバーチェンジを済ませ、再びコースへ送り出しました。総合2位の#1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE も同じタイミングで柳田選手へのドライバーチェンジ を行ったため、2台はしばらくの間コース上で接近戦を繰り広げることになりました。

その後、柳田選手に対し10秒近い差を築いた辺りで、再び霧によるセーフティーカーが導入され、暫くの間セーフティーカーランが続きましたが、霧は強まる一方で、3時間まで残すところ20分の時点で赤旗中断、そのままレース終了となり、Audi R8 LMS は総合優勝を獲得することができました。
生憎の雨模様の中応援に駆け付けてくださったファンの皆様、ご支援くださった方々、そして難しいコンディションの中、一切のミスをせず最後までドライブした3選手と、的確な判断を下しチームを総合優勝に導いたノバ・エンジニアリングの皆様に、心より感謝いたします。

続く第2戦は7月24日、富士スピードウェイにて開催される予定です。
引き続き必勝態勢で臨みますので、変わらぬご声援宜しくお願い申し上げます。

(Hitotsuyama Racing Race Report)