大変無沙汰しております。神脇健です。
年が明けたと思ったらもう3月。月日が経つのは早いですねぇ。
■ 東京モーターショー2011

私がブログをサボっている間に、「東京モーターショー2011」が開催されましたが、皆さんも行かれましたか?

私もプレスデー初日に行って参りましたが、アウディブースはブースの造作もアウディらしくクールなデザインで目立ってましたね。

肝心の展示車も多くて、ブースが狭く感じるほどでしたが、中でもワールドプレミアとなった「A1スポーツバック」はとても魅力的な1台でした。3ドアとほぼ同じ寸法ながら5ドアとなってデザインもカッコ良いので、これは売れそうです。
日本では初お目見えの小型SUV「Q3」も魅力的でしたが、私はQ5とA6のハイブリッドモデルが展示されていたことに注目しました。

ここ数年、欧州車メーカーも日本車に負けじとハイブリッド車の開発に積極的ですが、意外なことにアウディからはまだ1台もハイブリッドモデルが発売されてないのですね。

あのポルシェですら、カイエンとパナメーラのハイブリッドモデルを既に販売しているのに比べると「アレッ?」と思ってしまいますが、一歩先を行くことがスローガン(技術による先進)のアウディは「e-Tron」(イートロン)の展開を着々と進めているようです。

e-Tronとは何か。まだ良く知られていないと思いますが、EVからPHV(プラグインハイブリッド)や燃料電池車まで含む次世代カーの総称のようです。いずれe-Tronについてもここで詳しく 書いてみたいと思いますが、昨年末にあの箱根ターンパイクを借り切るという大胆な■ まるでパソコン

さて、年明け早々にラスベガスで開催された今回採用される「Tegra 3(テグラ3)」というプロセッサは、単なるGPUではなく、4つ(クワッド)のCPUコアも搭載したチップで、最新のタブレットにも採用されています。音声や動画の専用プロセッサも搭載した「高性能モバイル用チップ」と言えます。



アウディは、「Audi connect(アウディコネクト)」というスローガンでIT戦略を進めていますが、今週からドイツで開催されるCeBIT(IT展示会)でそのソリューションを次期A3と共に展示するとか。ちょうどプレスリリースが出てましたので引用してみたいと思います。
『見本市でスローガンとして使用される「アウディコネクト」は、完全にネットワーク化されたアウディのモビリティを表現するものです。これはすなわち、インターネット経由で、アウディをインフラストラクチャーおよび他の車両とネットワーキングし、車両とインフォメーションテクノロジーの間のインターフェイスは、ここで重要な役割を果たします。アウディはすでに、クラウドとその支援ソリューションをインテリジェントに接続することによって実現した統合型サービスをお客様に提供しています。インターネットとの接続は、現在UMTS経由で行っていますが、将来はより高速なLTE基準を採用することになるでしょう。』

うーん、難しい内容ですね。(笑)

ここはIT専門家として、少しずつひもといてみましょう。

「すでに、クラウドとその支援ソリューションをインテリジェントに接続することによって実現した統合型サービスをお客様に提供しています」というのは「MMI」(Multimedia Interface)のことだと思いますが、「支援ソリューション」て何でしょうね?アウディA8ではGoogle Earthがサポートされてますが、そのことかな?
「アウディをインフラストラクチャーおよび他の車両とネットワーキング」するということなので、プローブ情報の提供やCar to Car Communicationも実現しそう。これが現実になれば、渋滞緩和やストレスのないドライブが可能になるのかも知れません。


このコンセプトビデオを見ると、駐車場を探すのもクルマ任せで良くなるようです。

「UMTS」は日本で言う携帯電話の「3G」のことですが、今後、明確に「LTE」に対応することを表明していますね。LTEは、日本でも対応したスマートフォンが登場してきてますが、下り100Mbps(理論値)のブロードバンド通信が可能になるので、より高度な情報通信が可能になるはずです。YouTubeを再生しながらドライブなんてことも可能になるかも。(あくまで理論値ですが。)

自動車のITがここまで高機能化すると、その操作性が気になりますが、アウディの上位モデルでは、すでにタッチパッド導入されるなど自動車メーカーの中では一番「パソコン化」が進んでいるのがアウディと言えそう。

入力デバイスとしてはタッチパッドに加えて音声認識も搭載されていますね。アップルのiPhoneで採用された「Siri」は単なる音声認識を超えて人工知能とも言えるクレバーさで評判ですが、自動車にもああいう機能が搭載されていくのでしょうね。

映画「アイロボット」では未来のアウディ(ASQ)が活躍しましたが、アウディは本気であんな未来を目指しているのかも知れません。

それではこの辺で。